2004年2月12日・大阪市立瓜破中学校で全生徒対象に50分×2の授業・生徒の感想文から



私は正直に言うと…今までにホームレスの方を変なふうに見たことがありました。でもこの授業を聞いてホームレスの人たちはしたくてそーゆうくらしをしてるんじゃないし、少年たちに暴行をくわえられたりいろんなつらいコトをされていると聞いてすごく苦しく思いました。だから自分がホームレスの方のコトを変な目で見てしまったコトにすごく腹が立ちました。やっぱりすごくひどい差別みたいなコトをしてしまったんだなあーと思いました。それもホームレスの方を傷つけたコトになるのでそんな風に見た自分を許せなくなりました。だからこの授業は、いろんな意味で自分に為になったと思います。
ボランティアをされている生田さんやその他の皆さんはホームレスの方が寒さなどで苦しまないように毛布や食料を持って、一件ずつまわっていっているのを想像したら、すごい家族みたいなあたたかい存在なんだなあと感動しました。
ホームレスの方はただ寝ているだけではなくて、ちゃんと自分一人で暮らしていく為に缶を集めたり、ダンボールを集めたりとすごく頑張っているんだなあと思いました。実際にこの授業がおわった後にそんな方々をちょうど見て この授業のコトを思い出して、缶100個だけ集めてもお金にあまりならないのに ホームレスの方がそれを必死に集めている姿を見て、私はこれも差別になるのかもしれないケド、自分は本当に幸せな暮らしができているんだなあと思いました。ボランティアでちょっとでもホームレスの方が助かるのだったら自分ができるコトをささいな事でもイイから手伝えたらな。と心から思えるようになりました。
本当にこの授業を聞かせて頂いて、いろんなコトを感じとれたし、自分がどれだけ差別になるようなヒドイコトをしていたのかとすごく考えさせられました。私は今までホームレスの方のコトを共感するとか考えるコトがなかったので、授業を聞かせて頂いて生田さんたちの思いとかを感じるコトもできたし、ホームレスの方の気持ちになって考えるコトができたので、すごいこの授業を受けられてよかったです。
本当にありがとうございました。
(3年)


野宿者の問題について、授業で勉強して分かった事は、自分が考えていたより、野宿者の人達は苦労しているという事です。
プリントに書いていた事で。「野宿者は楽をしているトカ、家に帰ればよいトカ」そんなに簡単に出来るなら、野宿者の人達の数も、もっと減っていると思う。「汚い」とか言う人もおるけど、ほとんどの人はキレイ好きだと思う。
おばあちゃんの家の近くに川がある。私は、その川の土手に住んでいるオジさんを知っている。オジさんは、二匹の犬と暮らしていて、今では子犬もいる。そこのオジさんは、ちゃんと仕事もしているし、ドラムかんを使って、ふろにも入ってる。前から、野宿者の事をどうとか、あまり思ってなかったので、授業を聞いて知っているオジさんの苦労もちょっとだけ分かったかなあーとも思っています。
この授業を受けて、これから自分が大人になってどうすべきか、いろいろ考えました。家に帰ってから、お父さんに「今日、ホームレスの人の勉強をした」と言うと、父さんは「ホームレスの人達を少なくするには、社会が変わらな」とプリントに書いていた通りの事を言っていました。その言葉を聞いて、これから、もっとホームレスの人達が増えていくのかと心配になった。
生田さんに、分かりやすく、おしえてもらって、良く分かりました。ホームレスの人達がよく若い人におそわれていること。真冬の時は、一人で寂しく死んでいる人の事も、そういう、かわいそうな人もいるということに気づかしてもらってよかったと思います。
(3年)


今までホームレスの人は、働かずにのんびりしているから、こんなことになるんだ。と思っていました。でも、今回の授業で、なりたくてなったわけではない。とわかりました。夜にちゃんと働いていて、しかも私たちの親が働いている何倍もスゴくて、大変な事がわかりました。「高校生がホームレスにイタズラをした」と聞いても、「またか…。」など、思っていましたが、生田さんの話しを聞いていると、これはとても大変な事だと思い、今まで私が「またか…。」などと思っていた事が、はずかしくなりました。ホームレスとは言っても、ちゃんとした人間なのだから、大切にしないといけないと思いました。
ホームレスのヒトの話を聞くのは初めてで、すごくきょう味がありました。生田さんの話は、わかりやすく、マンガなどもあり、楽しい授業だったと思います。もっと、もっと、くわしいことが、知りたかったです。
私の家の近くにもホームレスの人がよく通ります。前までは、「こんな人、いやだな。」と思っていたけれど、生田さんのおかげで、そんな事は思わなくなりました。私も将来、生田さんのような、運動がしてみたいです。もし、きかいがあれば、一緒にホームレスの人を訪ねて、回りたいと思っています。本当に、ありがとうございました。
(2年)


私は今回の授業を聞いて、若い人たちが野宿者を襲撃している事件が、自分が考えていたよりもっとたくさん起こっていることを知りました。野宿者を助けるふりをしてピンハネしている人がいることも、今まで知りませんでした。それらの事件が身近な問題であること、原因になっているのは「差別」だということ、生活保護を受けたくても受けられないということも、この授業を通して学べて、とてもよかったと思います。以前、友達と「バイバイ」って別れるとき、野宿者の人も「バイバイ」と言ってくれたことがありました。自分に向かってあいさつしてきたと思ったのか、そうでないのかは今もわかりませんが、「バイバイ」って心のこもったあいさつのできる人が、社会のゴミであるはずはないと思います。あの人の「バイバイ」は今も忘れていません。
ビデオで言ってた「ホームレスじゃなかった。ここでホームだった」という言葉がとても印象に残りました。家も仕事もある人で、自分の居場所がないという人、そういう人が野宿者を襲うのだと思います。ハウスがあってもホームのない人、ハウスがなくてもホームにいる人。比べるのは良くないことかもしれないけれど、私からみたら後者の方が人間らしい人だと思いました。私は「裏の正義」をかかげる人にはなりたくないです。
私は人権教育が好きということもあり、今回のお話はとても興味深く感じました。未来の日本が、差別や野宿者の存在しない、そんな国になるように、これからどうしていけばいいのかをしっかり考えていきたいと思いました。
(3年)


授業の感想とわかったこと
すごい、ホームレスの人に対しての見方が変わりました。
なんであんなとこにおんねんやろ…って思ってて、公園など、道でねてても、ちょっと嫌だなあっと思ってました。でも、仕事で失業してしまった人や、困り果ててホームレスになった人など、そういうので、ホームレスになってしまったんだなあと納得しました。
なりたくないのに、なってしまったんだなあと少しかわいそうだと思います。私のお父さんやお母さんも、もし失業して、そうなってしまうと考えると、ホームレスの人もはじめ、そういう気持ちだったのかなと思います。だから、私は、そういう失業してしまった人などができるような仕事や、病気になってしまった人をちゃんとあずかってくれる場所がすごく必要だと思いました。
生田さんなどのように、そういう人たちのために活動しているということは、私は、話を聞く前こわいなあと思ったけど、ホームレスの人がこわいんではなくて、そのまわりの人たちが怖いと思います。卵や花火をなげて、けがなどをしてしまったホームレスの人たちのことを考えていない若い人たちは、どういう気持ちでそんなことをするのか、全くわかりません。気晴らしなどの理由なら、本当ぜったいやめてほしいです。この授業で学んだことは、すごくあったし、いい経験だったと思います。まだ、ホームレスの人に声をかける勇気はないけど、そういう人もいるということを頭に入れておきたいです。
すごく勉強になりました。ボランティアとかってすごい良いことだと思いました。
今回2時間もありがとうございました。
すごいよかったです。
(3年)


授業の感想
ホームレスが社会の中でも低い位置にあることを授業で教えてもらった。そんなことはぼくでもわかっていたが、何故仕事につくことができないのだろう?という疑問について考えさせられた。生田さんの話では「仕事」というイスをめぐって多くの人が「イスとりゲーム」をやり、すわれなかった人がホームレスになるのだという。ぼくは最初、ホームレスの人たちは「勉強ができず、仕事をなまけてる人」というイメージがあった。しかしそれは間違いだった。いくら仕事をしたくてもできないのだった。そしてホームレスの人たちは空きかんひろいをしてなんとか生活しているのだった。なんてかわいそうなんだろうと思った。そんな人たちに対して少年たちが暴力をふるうのは許せないと思った。それは弱い者をいじめる「いじめ」だと思った。体育館の中でビデオを見たが、ホームレスをいじめている人たちは、ホームレスを駆除しているといっていた。ぼくは思った。「もしこの少年たちがホームレスの立場にたったら、ホームレスをいじめることなんてできないだろう」。ようするにこの少年たちは人の立場にたって考えることができないのだと思った。ぼくも人の立場にたって物をあまり考えることができなかった。自分にとってもあてはまることだと思った。
授業を聞いてわかったこと
大阪市はやたらホームレスが多いんだなと思った。ぼくもよくバレーの朝練にいくときに空き缶をひろっている人をよく見かける。こんなにホームレスが多いんだったら大阪市がなんとかしろと思った。アメリカのニューディール政策みたいに公共事業をふやして就職させろと思った。それが駄目なら空き缶ひろいも一つの「公共事業」にしろと思った。それとホームレスをいじめる人たちの行為がひどいと思った。人を人だと思っていないと思った。このホームレスの人たちを助けるのも国の責任だと思う。小泉純一郎も1回ホームレスの立場にたって考えろと思った。
お礼の言葉
生田さんみたいなえらい人もいるんだなあと思った。ぼくが大人になるころにはホームレスのことをももっと考える社会になっていたらいいと思う。ホームレスは努力がないからそうなるのではなくてただ運が悪いだけでそうなってしまうんだということがわかった。ぼくの考えでは、仕事をもっとふやせばいいと思う。日本の人口は多いからむつかしいと思う。だから中国みたいに一人っ子政策をすればいいと思う。
(3年)


私は一度、ホームレスの人に追いかけられて、怖い経験をしました。その時から私は、ずっと見るたびに冷たい目で見たり、近づかないようにさけたりひどいことを、してきました。でも昨日授業を聞いて少し見方が変わったと思います。好きでホームレスになったわけじゃないのに、若い少年などになぐられたり、物を投げ込まれたり、命もうばわれたり、ひどすぎます。
やっぱりみんなも協力するべきです。たとえ生田さんのように、夜中に直接会うことはできなくても、暖かく見守っていけたらイイのにと思います。
授業がおわって家に帰り、買い物に行ったとき、ぐうぜんホームレスの人がアルミ缶を集めていて、見方が変わりました。『きたない』と思っていたのに、『あの人もいろいろ大変やな。』と思いました。かわいそうというより、なんか言葉にできないければ、なにか心に残ったと思いました。
今まで何も知らなくて冷たい目で見ている自分が恥ずかしいぐらいです。それって失礼なことだと思いました。いろいろ教えてくれてありがとうございました。本当に勉強になりました。
(2年)

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