2006年12月1日・京都府内の中学校で3年生に100分の授業・生徒の感想文から
(注・生徒が記憶違いをしている箇所、漢字の送りなど、すべて原文のまま)



不思議な というかふくざつな気持ちになりました。
今まで自分には全然関係ないと思っていたし、
たまに見かけたことはあっても 大変なんやろうなあってかるく思うことがあっただけで どんなふうに生活をしてるとか、どんな大変なことがあるとか、考えたこともなかったし、知ろうとも思いませんでした。
でも今日、お話を聞いて、なんだか難しい気持ちになりました。
中・高生が野宿者達にひどいことをしているって聞いた時も、何故、そんなことができるのか不思議でした。
みんな 人 なのに。

たくさん、たくさん考えることがありました。でも実際のところ、考えただけで、私に何ができるのかがわかりません。
どうすることが良いのかなあとすごく思います。


なんていうか、中高生の野宿者襲撃事件の残ぎゃくさには、びっくりしました。
寝てるところに、ガソリンをかけて、火をつけるってどうですか、コレ!!? テントの中に花火投げこむって、ビニールひもで首を絞めるって、どうよ、これ!!?
なぐる、けるだけでも相当ひどいのに、火をつけるなんて…しかもそういうことを自分とそう年も変わらない中高生がやってるってことが信じられません。「スリルがあるっ」て何じゃそりゃ!! そんなくっっっっだらない理由でこんなことをするなんてありえないです。しかも最近は、10代や20代の人、しかも女性までもが野宿…。しかもアメリカでは、そのほとんどの理由がDVでしょ!!? それやったダンナはまじで最悪ですね、男の風上にも置けません(怒)
何にしても、野宿者を公園から追い出すなど、社会の間では、野宿者の人達への偏見がすごくあると思います。っていうか私もつい最近まで、それでした。野宿をしてる人たちは自分とはどこか違う人なんだと事情も知らないのに勝手にそう思い込んでいた。
その思い込みを正せてよかったです。


今日は何か他の授業とちがってけっこうおもしろかったです。
人権問題って聞いたから、(またイジメとかの話かな〜)と思ってたケド、今日は野宿者問題で、何かよく話が聞けました。
「野宿者」って聞いたら、何か、「こわいな〜」とか、「かわいそう」とか、「イヤやな〜」と、つい目をそらしちゃうケド、今回の話を聞いて、そーいう風にしたんは、私たちのいる社会なんだなーと思った。
しかも、私たちみたいな中高生が野宿者を襲撃してたなんて、初めて知りました。それを聞いて私はムカツイたし、悲しかったです…。しかも、大阪府だけで200人以上が亡くなっていると聞いて、全国や世界の数もあわせると何人になるんだと思い、想像したらゾッとなりました。私たちが大人になるころにはこーいうことがマシになっていてほしいし、何か自分達にできることをしていきたいです!!


今までの私が持っていた『野宿者』の印象が今日の話を聞いて、かわりました。
野宿をしている人は、なまけて仕事がなくなって野宿をしていると思っていました。
でも、今日のビデオや資料と話を聞いて、野宿者は安いお金で大変な仕事をしているんだなあと思いました。夜中に仕事を頑張って、そのつかれで昼にねているだけなのに、私たちが見る野宿者は、いつも昼でねていて、何もしていないようにみてました。野宿者が普通の生活に戻ることは、すごく大変で、無理に近いことなんだなあ、と思いました。なのに、そういう野宿者が普通の生活に戻れるように、私たちは手助けしなければならないと思います。
私も、お金がたくさん入るように、アルミ缶をあつめて野宿者にあげたいなあと思いました。野宿者は、別に悪い人たちじゃないから、私も、彼らの仕事がみつかるように、安心してねていられるように、手助けをしたいと思います。
野宿をしていて、冬はすごく寒いし、夏は暑すぎるし、仕事がないとごはんも食べられないし…。そういう人々が減ればいいなあと思いました。
今日の話を聞いて、私たちの間違った野宿者に対しての印象がかわって良かったと思います。
今日の話は、とってもよかったです。


この前はプリントを見ただけだったのでよくわからなかったけど、実際にお話をきいてみた。大阪だけでも1万人もいるなんてビックリしました。
ホームレスの人達は、もともとは普通の人なのに、どうしてああいうふうになってしまうんでしょう…。まわりの人達はなぜさけてしまうんでしょう…。それは私にもよくわかりませんが、私は前からずっと思っていることがあります。それは、なぜ金持ちと貧乏にわかれるのかということです。なぜ平等ではないんでしょうか? 私は疑問に思います。
ホームレス(野宿者)のことなんて私には関係ないという意識でみてましたが、そんなことはないんだと気づかされました。
路上で死んでいる野宿者を高校生がさすってあげたというのをきいて、学生でもいい人がいるなと思いました。野宿者…そういう人達が少しでもへるために、今の環境をどうにかしなければいけないと私は思います。
もしかしたら、自分が、友達が、家族が、将来そうなっているかもしれません。野宿者にならないためにはどうすればいいのでしょう? リストラはどうにもなりません。もっとももっと知らないことがたくさんあると私は思います。


私はよく大阪に行くのですが、やはり京都(私達の住む辺り)より、野宿者の方を見かけることがはるかに多いです。公園で野宿をしている姿はあまり見たことがありませんが、大体駅でごみの中から何か探している人を見ます。小さい頃から大阪にはよく行くので、もう珍しい光景でもなく私は通っています。しかし、きっと集団で野宿しておられる近くを通るのは、流石に怖いと思います。母には昔から「ホームレスの人に何か欲しいと言われても、あげてはだめ。」と聞かされていたので、きっとそんなことを言われるんだ、と思い込んでいました。しかし、もう何十人も見てきているけれど、そんなことを言われた試しは一度もありません。生田さんの言うように、きっと良い人も悪い人も居る… しかしその中であんなひどい事件が起きていたなんて… テレビでもあまり知らされませんでしたし、そんなに酷い話でも新聞でもあまり見かけたことがないかと思います。もっと広く伝えて、その話を大きくするべきだと思います。
これからはもっとこの話に耳を傾けるよう心がけたいと思います。


僕は「野宿者」ということに関して、親から、「ああいう人たちは、努力しないから悪いんだ」「社会が悪いっていうのは、野宿者たちのいいわけであって、それは、石でつまづいた時、その石がそこにあるせいにしているのと同じだ」ということを何度もいわれて、子どものときから、そういう教育をされてきました。そして自分自身でも、それに対して、納得して生きてきました。今日の話を聞いて、どちらが正しくて、どちらが悪いとはいえないと思います。例えばいすとりゲームのように、いすにすわれない人が悪いのではなくて、いすの数が少ないことが悪いと話していたけど、それは、高校受験の時に、高校に入れない人が悪いのではなく、その高校のぼしゅう人数が悪いといっているようなものです。これはおかしいと思います。
高校も、人数を制限することによって、その高校の偏差値や、社会的な評価を得ているのだと思います。それと同様に、社会も、人数を制限しないと、努力した人がむくわれないと思います。
だれかが得をすると、だれが損をするように社会はできています。これは変えようがないことだと僕は思います。しかし、「野宿者」に対するへんけんなどは、変えることができると思います。「野宿者問題」を解決するためには、まずこの社会の野宿者に対する偏けんをなくすことが今、わたしたちにとって大切なことなのではないでしょうか。


1回だけ小学校のとき野宿者を見たことがあるけど、仕事はあるけど家がないだけだというふうに言われました。
野宿者が布団を持っているのに驚いた。前まで、本当にダンボールだけで寝ているんだと思いました。
田中さんのビデオを見て、田中さんは野宿者だけど、支えてくれる人が何人かいるのがすごく感動した。でも、タバコを吸うぐらいならそのお金をメシ代にあてたらいいのに…と思った。
生田さんの話を聞いて野宿者というのは自分とそう遠くない話だと改めて思った。
この前テレビで「東京タワー」の一部、ちょこっとだけ見たとき、主人公(?)がちょうど野宿者になり、公園で生活している所を見た。でも、その人は、すぐに仕事を見つけ、普通の生活にあっさりと戻ってしまい驚いたけど、今日の話で、そんなことはありえないんだなあと思った。
また、襲撃を受けたことを聞き、とても気持ちが暗くなった。
特に、目玉にナイフを差したり、火をつけたりするのはめっちゃヒドイと思った。
話しの中でドメスティックバイオレンスが出たとき、社会で習ってたので、なんとなくオォ〜という気分になった。


大阪城に行った時、ホームレスの家を見た。別にその時は何も考えてなかったけど、今日の事を聞いてすごくその人達のことがよくわかった。中、高生のしゅうげきは信じられなかった。その人達は立派な犯罪をおかしている事を気付いてないのかなと思ったし、ストレス解しょう等にホームレスの人達を使うなんて最低だと思った。ものすごく腹が立った。
今、日本は不景気で失業、倒さんが増えているけど、ホームレスをしている人は悪くないと思う。会社が悪いし、一生分のばいしょう金を出せよ。と思った。
私たちが身近に使いすてているアルミ缶が1.5円で売れる事を初めて知った。それを毎月ずーっと捜し集めているのを見て、私も何か協力したいと思った。
私の近くにホームレスの人がもし居たらできる限りの事を手伝いたいと思ったし、アルミ缶やダンボールなら今の自分でも集める事ができるので少しでも協力できたら良いと思った。ホームレスの人へのしゅうげき、差別がなくなるために私も協力し、そして日本中の人がホームレスの人をちゃんと分かるようにして行きたい。


普通に働くのと同じくらいアルミ缶あつめは重労働だなんてあまり気がつかなかった。こんなに努力する人々が何で野宿しなければならないのだろうと思った。野宿者襲撃事件で、犯人の中学、高校生は野宿者を人として扱ってないと思う。襲撃の動機は日頃の憂さ晴らしというし、犯人たちの身の置く環境にも問題があると思う。いま問題になってるいじめの自殺とか野宿者問題は似ていて、自分より弱い立場の人々とどう接していいのかみんな分かってないと思う。いろんな社会的な政策(社会保障や年金など)の「あいまいさ」「てきとうさ」をなくしていってほしいし、そうしたいと思う。


野宿者を襲うなんてヒドイことをするなあと思いました。野宿者のために私は何かできるだろうかと思いました。社会のみんなが野宿者を守ってあげればいいなと思います。野宿者をいじめるのは中学、高校生が多いようですが考えられません。私と同じ年ごろの人がそんなことをするなんて情けないです。私は絶対そんなことはしません。野宿者の人のことをもっと考えてほしいです。何だか野宿者と自分とではちがう世界の人間って感じがしてしまいますがこういう考えをなくして平等に接したいと思います。野宿者の人達には早く仕事や家、お金などが手に入ってまたもとの生活ができるといいなと思います。
アルミ缶やダンボールは思ってたより安くて集めるのが大変だと思いました。私も協力してアルミ缶などをあげたいです。私にできることがあるならぜひやりたいです。野宿者の力になれればいいなと思います。今日はとても大切な話が聞けて、初めて知ったことが多くてよかったと思います。

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