2006年2月22日・兵庫県立尼崎北高校で2年生対象に50分×2の授業・生徒の感想文から



テレビとかでお金もちの人の家のしょうかいとかを見て、家にプールがあるとか何台も車を持っている人とかがいて、でもその一方でダンボールで家を作っている人もいて、あとは他の国とかで毎日のごはんもまともに食べれない子供たちもいて、何でお金もちの人たちが助けてあげる事ができないのかなあと思う。その人1人1人が毎日のくらしをコレが普通と思っていて、でもその1人1人のくらしはみんな普通じゃなくて、自分も今は親に育ててもらっていて、ぜいたくしてるかもしれないしムダな事をしてるかもしれない。野宿しなければならない人がいなくなって、ラクになればいいなとは思うけど、今の自分には何もできることがない。自分はその日働かなければ暮らせないという立場に立った事がないから、例えば今日も今まで野宿者の方のことは少しも頭になくて、学校のこととかふつうのことしか考えてなかった。
自分の力だけでは何も変えることができないけど、でも自分ももう少し周りについて考え、周りも周りを考え、みんなが優しくなってみんながしあわせになる日がきてほしい。


今日、5、6時間目のはなしをきいて、知らなかった事がたくさんありました。
まずアルミ缶、1こ1.5円とかダンボール1s5円とか安さにびっくりしました。自分らが普段何気なくみている物をあつめて生活して、本間(原文のまま)大変やなと思いました。中、高生が、野宿者に火をつけたりしたって話をきいた時、本間にびっくりした。人として、おかしいと思いました。のんびりすごしてると思ってたけど、暑さにも寒さにも雨にも雪にも負けんと、ダンボールの家とかにすんで、アルミ缶も2qもはなれた町まであつめに行ったり、本当は、うちらよりも、すごくつらくて、大変な生活してて、びっくりしました。
今日のはなしをきいて、野宿者のイメージが変わったし、自分たちに何ができることがあれば協力したいと思いました。すごく大切な話やったと思いました。


全体的にいって大変面白くためになるお話でした。野宿者を襲撃するような人間を育てる世の中、野宿者を生み出してしまう世の中、どっちも同じ世の中で、自分もその世の中にいるんだなと…。
いろいろと野宿者には理由があるとは思っていても、その深い(ムズカシイ)理由については知ろうともしていませんでした。要するに、自分は偏見の眼でしか、野宿者を見ていなかった訳で、それは、野宿者を襲撃する様なアホな輩と同じ眼でしか見れていなかったのです。正直それはショックでした。
よくニュースで、痛々しい襲撃事件を見て、こんなアホにはなりたくないと、思っていたのに、そんな人と同じ眼をしていたのですから。
この講演会で、自分の間違い(偏見の眼)に気付かされ、それを改める機会を与えてもらいました。
本当にありがとうございました。 
これからも活動を頑張ってください。


僕には、中学生の頃とても仲の良いホームレスの人がいて、会ってはじめの方は汚くて臭いってイメージがあったけど意外にキレー好きでおふろも入ってるといっていて、しゃべってみてもとてもおもしろい人でした。その人とは、週に1回くらいあっていました。いっしょにしゃべったり、たまにパンなどをあげたりもしてとてもよろこんでくれていました。でもぼくが高校に入ったとたんにあわなくなってしまいました。アパートに入ってるといいんですが……。今日、1回目のビデオを見た時、すごくいかりを感じました。こんな考えの人間なんているんだなと思いました。生田さんもボランティア活動でホームレスの人に元気や希望をあたえれるように頑張って下さい。


これまでもっていた野宿者に対するイメージが少し変わりました。これまでは、本間(原文のまま)に自分たちにとっては迷惑な人々だなと思ってました。学校に行くときとか帰るときとかにたまにアキ缶とか集めてるのとかを見てるときも、何してるん?とか、変な人とか思ってたし、クサイとかもあったから、変な目で見ていたと思う。
でも、今日の人権講演会で、野宿者の生活のこととかを聞いてるうちにイメージが変わってきて、正直すごいっていう気持ちになった。アキ缶とかも集めてるけど、1コたったの1.5円しかしないのにそれを朝から晩までとか、何時間もあつめて千円ぐらいしか収入がないのによく頑張るなあと思いました。
今はまだ日本のこととかでいっぱいかもしれないけど、視野を広げたら、世界にはもっとそういう人たちがいるので、世界中がそういう人たちのために、野宿者が減るために、1人でも多くの人がその人たちのために何かをしなければいけないんだなあって思った。
ぼくも何かできないのかなって考えていきたいです。


最近よくホームレスの人を見るので、あのビデオを見るとなんか悲しくなってくる。でも実際何をしてあげればいいのかわからないし、何もできないと思う。友達からホームレスのテントの中に爆竹を入れたら追いかけられたとか聞かされたが、何がしたいねん!と思った。寒い時とか絶対寒いやろうに気の毒だと思う。僕は1回ホームレスの人におそわれそうになったことがある。その時以来ホームレスにはなるべく近づかないようにしていたが、今日の話をきいて、ホームレスのみんながみんな悪い人じゃないという事がわかってほっとしました。住所がないと仕事につけないとか、もうどうすることもできないと思う。もっと日本は考えて何か対策をねらないとダメだと思う。生田さん、これからも頑張って支援活動をつづけて下さい。ホームレスの人たちが仕事につけるように何か考えてあげて下さい。僕も何かホームレスに関わりをもったら助けてあげる事にします。どうも、ありがとうございました。


私も野宿者を汚いとか、くさいとか、恐いという目で見ていました。昼間から寝てばかりで、見苦しいだけだからいなくなったらいいのにとも思っていました。
だけどビデオで見たおじさんのように、町の人に対して明るく、清潔感もあって、暖かい心の人がいるのを知りました。そして、昼間眠っているのは夜に働くためだったり、少しずつ就職に向けて努力していけばいいという私の考えがまちがっていたことを知りました。
それに、母がビッグイシューを買ってきたことがあって、野宿者の人が意欲的に働いていることも知っていました。
それなのに、ニュースで公園からおいだす政府の味方をしていた自分が恥ずかしく思いました。
野宿者は全然なまけものなんかでないことを知りました。
野宿者のことを全く知ろうとせずに差別している私たちが悪いことがわかって大ショックを受けました。
これから、何かできることを探してみようと思います。


大阪だけで10000人のホームレスの人がいることがびっくりした。日本の約2.5割を占めていた。
野宿者について、一番悲しかった事は、私たちぐらいの若者が、ホームレスの人に対して、ガソリンをかけて火をつけて燃やしたり、暴力を振るったりしているという現状だった。私は、今まで、ホームレスに対して、「公園に住んでいるけど、少し恐い」とか「変な人」という考えがあった。でも、今日の話を聞いて、大人とか子どもとか、男性とか、女性とか、お金持ちとか貧乏とか、そんな事は関係なしで、人の気持ちを考えて、行動できる大人になりたいと心から思った。野宿者の人たちに対する気持ちが180°変わりました。世界中の人たちに、(今の子どもたち)に、こういう講演をたくさんして、1人でも、私みたいに考えが変わる人が増えたら本当にいいと思います。そのために、生田さん、これからも頑張って下さい。今日の講演を聴けて、とても心に強く感じました。本当にありがとうございました。


今日の講演会で野宿者についてのイメージがすごく変わりました。実は今まであまりこの事に関心がなかったので、深く考えたことがありませんでした。野宿をしなければならない人を作るのは人災だと思います。天災なら、みんな募金や支援をするのに、この事についてはみんなの関心が低いせいか今まで深く考えるきっかけはありませんでした。人が人らしく暮らせる最低限の生活が出来ない人を増やしてしまった社会を変えなければいけないと思いました。この事は国レベルで動かなければいけないのでは? 住所がないからハローワークで仕事を紹介してもらえないのは… ちょっと差別と関わっている気がします。今日のビデオは印象的でした。1人でも多くの人が今の日本の現状を見てくれたら変わると思う。『死んでからじゃ遅い』と言う言葉が印象的でした。
(生田注。道頓堀橋の若者による野宿者水死事件のとき、亡くなった藤本さんの追悼のためにみんなで川に花を投げたが、そのとき「死んでから花を投げても遅い」と思った、それで夜回りなどの活動をもう一度始めた、という話をした)。


正直今までホームレスなんていらない人たちだと思っていました。いや、ホームレスはいりません。みんながホームをレスしない存在になればいいんだと思います。でもまあ、世の中ムジュンだらけだし、単純にがんばればいいという問題でもないと思います。
しかし、ホームレスを応えんすることは、今必死でかんばっている自分自身を否定するような、そんな気分になるのです。こんなにがんばっているのに、未来は明るくないのか。本当にがんばっても失業してしまうのか。今後生きていく中で考えていこうと思います。


今まで、聞いた話やニュースなどで、殴られたり蹴られたりしているのは知っていたけれど、今日の講演で、ガソリンをまいて、火をつけるなどの話を聞いた時は、そんなひどい事をする人がいたなんて、信じられなかった。だけど、ビデオを見て、そういう事をする人は、自分と考え方からして違っているんだなぁと思いました。例えば、〃仕事をしていない=世の中に必要ない〃という考え方です。例え、仕事をしていない野宿者であっても、生きていく価値は絶対にあると思います。その人の価値は私達が決めていいことではないと思う! 野宿者の人達に被害を及ぼす人達がいなくなればいいと思っています。 
生田さん、これからも大変だと思いますが、頑張って下さい!!


最後の方で、野宿者は子どもを襲わない、という話を聞いてみて(生田注、「野宿者がいると子どもが危なくて公園で遊ばせられない」という話をよく聞くが、実際には野宿者がこどもに危害を与える事件は「すごく少ない」と言った)考えがいろいろかわりました。昔、野宿者が公園に子どもが襲われたらいややん(原文のまま)、という話を聞いて確かにそうやなぁと思ったけれども、今日の話をきいて、そういや野宿者が子供を襲ったなんて話はきいたことがないし、それよか、子供の親とか先生の方がよっぽどきく、と思って、いままでの自分の考え方は偏見やったんやと自覚しました。ビデオを見ていて、近所の人やお店の人の対応を見てると世の中にはそんな偏見をもっていない人もたくさんいるんだと思いました。
若い人達がなんで同じ人間なのに野宿者の人をいらない、とか、殺してもいい人間だと思うことがいまいち理解できません。なんで楽しいと思えるのかも解りません。でもあたしが持っていた偏見もあと1歩進めばそういう風になるのかなあと、ちょっと恐くなりました。仕事につくためにはお金がいるとか、そんな話をきいているとすごく納得できました。日本の野宿者の人も多いと思っていたけれど、アメリカは面積も広いし、人も多いし、いろいろ対策が大変なんだろうなあと思いました。


今日の講演を聴いて、昔、家族が経営していた店に空き缶を集めに来ていた野宿者のおじさんのことを思い出しました。
当時は見た目で恐い、と感じていたのですが、今日の講演で「高校生にも色んな人がいるように、野宿者にも色んな人がいる」という一見、当たり前の言葉にはっとしました。今から思えば変な偏見で、考えを改めさせられました。今、あのおじさんはどうしているのかなあ、良い毎日を送れているといいな、と思います。
野宿者の方々がより良い生活を送れるような日本になればよいと思います。


今日、生田さんのお話を聞いて、私は今まで野宿者について全然知らなかったと思いました。野宿者というのは決してその人が望んでいたわけでも、その人が努力をしなかったわけでもないんだとわかりました。生田さんの「いす取りゲーム」の例え話はとてもわかりやすかったです。
スクリーンでの映像では、普通聞くことのできない野宿者たちの声や、野宿者たちへ暴力をふるっていた若者の話を聞くことができました。野宿者の人たちを見ていて思ったことは、みんなだいたいの人が本当の歳よりも少し老けて見えることでした。きっと今まで周りの社会とかからの偏見の目とか、日々の生活の苦しさなど、私たちよりたくさんの苦労をしてきたからだろうと思いました。
野宿者問題を解決するには、まず周りの私たちが、彼らについて正しく知ることが大切であると感じました。
これからも問題解決の為の活動、頑張って下さい。 本日は、本当にありがとうございました。


今日の講演を聴いてまず思ったのが、ひどい暮らしだな、とかそういうのではなく、こういう暮らしに追い込んだ社会に情けなさを感じました。今まで会社のために働いていた人を、ある日見捨てるなどということは自分には考えられません。
行き場のなくなった人達に対する行政の行動も疑問を感じました。野宿している人を追い出すのではなく、野宿する人をなくすのが正しい行動ではないかと思いました。
そうするために問題もあるだろうし時間もかかるかもしれない。けど、いつかそういう人々がちゃんと働けて、ちゃんとした生活ができればいいなと思いました。


今まではやっぱり汚いってイメージとか近よりたくないっとか恐いイメージしかなかったけど、今日のビデオとか見て、野宿の人もたくさんツライ思いしてるって事がわかったし、1日1000円もいなかいし、時給100円くらいやのに、一生懸命生きてて、エライって思った。
冬にダンボールとか絶対に寒いと思う。
だからもっと社会が問題にして、取りくんでほしいって思う。
今の自分が野宿者とかに、何ができるのかは、わからへんけど、今までのイメージをなくして、もう悪く言わへん!って思ったし、花火とかで弱い者いじめみたいな事は絶対にせえへんって思いました。
便利な世の中にする前に、
そういう人たちが安心して暮らせる社会になってほしいです。


今回、生田さんの話しを聞いて、ホームレスについての印象が変わりました。前までは、私も、働こうと思えば働けるんではないかな?という考え方が大きかったです。ケド、その考え方は、間違っているなと思いました。
生田さんの話で、イスとりゲームに例えて説明をしてくれた部分で思ったのが、今、普通に生活している人がいるってゆう事は、反対に考えると、ホームレスの人達が犠牲になってしまっているから、私たちは、普通の生活をできているんではないかなと思いました。それならば、今私たちができることを、野宿者の人達に、なにかしてあげるべきではないかなと思いました。
そして、一番印象に残ったのが、高校生の時に野宿者の人達を暴行していた人がテレビのインタビューで答えていた事です。その暴行していた男の人を許すわけにはいかないケド、今、この社会が、男の人をそうゆう風に変えてしまったんだと思いました。なので、2人の犠牲者が、出たんじゃないかなと思いました。この話を聞いて、今回、すごく自分自身の為になりました。


野宿者の方たちに対する襲撃がそんなにひどいものだとは思っていなくて、火をつけられたりけられたり、そんなことを何も悪いことをしていないのにされるのは、すごく恐いことだと思う。襲撃をする方の人は、ストレス発散とかゲーム感覚でとか思ってると知って驚いた。職を失い、家を失いながらも一生懸命に空きカンやダンボール集めをして生きている人に対してそんなことをしていいはずがない。襲撃する方の若者は心がさみしいんだと思う。心が本当の意味で豊かじゃないからそんなひどいことが平気でできるんだと思う。野宿者の人にも心がすさんだ若者にも救いの手が必要だと思う。

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