2009年5月12日・兵庫県立尼崎小田高校で3年生1クラスに50分×2の授業・生徒の感想文(全員分)


@私が生田さんの話やビデオを見てホームレス観について変わったことはほとんどの人たちが悪い人ではないということです。寧ろ、悪いのは普通に生活している私達だと思います。私たちは、今までお金に困ることなく暮らしてきているから今の幸せに気付けてないんだと思います。ホームレスの人たちは、お金に苦労している分今の暮らしを大切に思って一生懸命働いて暮らしてるんだとビデオを見て感じました。
私は、登下校中にいつもホームレスの男性を見かけます。その人は、いつも自動販売機の
お釣りのとこや下を除いたりふらふら〜っと歩いていました。時には、シャッターの閉まった店の前で寝てたりもしいてました。私はその姿を見て、近寄りたくない、下品だな、と感じていました。でも、今回このビデオを見て自分はなんて失礼なことを思っていたんだろうと思いました。どうしてホームレスになったかは私には分かりませんが、それでもあの男性は必死に生きていくためのお金を探して暮らしていました。
その他にも、いろんな家を回って空き缶を集めている人たちを何人も見かけたことがあります。わざわざ、袋から取りだして集めているわけがやっと分かったような気がします。
生田さんのように、ホームレスの人たちになにかをしてあげることはできないかもしれないけど、必死に生きている人たちを否定しないようにしようと思いました。

A私は最初野宿者と聞いたり見たりしていて、こういう風にはなりたくないなとかちょっと嫌だなと偏見を持っていました。しかし生田武志さんの話を聞いて180度といっていい程考え方がかわりました。京都でクビになった人が盗むこともいかないからキリスト教会で助けを求めて釜ヶ崎まで来たという話で私の偏見も崩れたんですけど一番は捨てられたペットを飼っていると聞いたことです。その野宿者の人の家の前にペットを置いて去った身勝手な飼い主もどうかと思うんですけど、それに便乗してどんどんその野宿者の人の家の前に置く他の飼い主の身勝手さが許せなかったけれどどんどんペットが増えていくのに飼ってあげるという優しさが私の偏見を崩してくれました。国境なき医師団の人が動いている事にはびっくりしました。襲撃の話には本当にそこまでしたのかとそれにもびっくりしました。その襲う人の中に女の子もいると聞いた時は耳を疑いました。生田さんがくれたプリントを見ていて残虐すぎて酷かったです。なぜそんな事をするのか不思議でしょうがなかったです。話を聞いていて一番びっくりした事は野宿者の中に女性も増えてきていることです。私はその理由は失業なのかと思っていたのに半分はDVと知りびっくりしました。子どもがいる女性ならどうするのかと思います。女性だけ出て行けば子どもにもDVがおよんでしまうし、かと行って一緒に連れて行けば子どもにとっての環境が悪くなると思います。DVが本当にどのような物かわからないからかもっと他に案はあったんじゃないかなと思ったのが正直な気持ちです。今までの授業で高校中退・見えないホームレス・派遣きりについて関連性はなんらかあると思います。高校中退の人も見えないホームレスの人も派遣きりの人もお金がなくなれば野宿者になってしまうという事だと思いました。しかし、それを『自己責任』というのでまとめるのは少しおかしい気がします。どれだけ頑張っても雇用がなければ状態は変わらないと思います。景気が戻れば良いと簡単に言えた事ではないが大阪府の橋本知事の言った事には未だに納得がいきません。それはまだ私が子どもな考えしか出来ないのもあるかもしれませんが、生田武志さんの話にもあった働きたいのに働けない人達がいるというところから変えていってほしいです。

Bホームレスについて生田さんに聞いて、まず大変なんだなって改めて思いました。ホームレスになる人のほとんどが真面目な人ってことに1番驚きました。頑張ってなかった人が仕事に就けないってイメージが強かったので、正直頑張っても報われないことって出てくるのかなって不安になりました。夜襲をする学生たちのことを聞いて、同年代がそんなことをしてるのかって、驚いたし恥ずかしいとも思った。頑張って生活しようとしてる人たちを夜で抵抗できない時間を狙って攻撃する。ストレスとかあるかもしれないけど、それを関係ない人に向けるのはおかしいと思う。それに頑張ってる人たちにそんな仕打ちをして怪我や悪いと殺したり。最低なことしてるって自覚してくれたらなって思いました。夜回りはしんどいことのはずなのに小さい子たちが頑張ってる姿が見習いたいなって思いました。

C「ホームレス」。初めに彼らの存在を知ったのは小学生のときでした。小学校からの帰り道、何度かホームレスを見かけたのを覚えています。そしてそのときに、「あまり関わりたくないなぁ」と思っていたこともはっきりと思い出すことができます。彼らとすれ違うときにはあまり目を合わさず、避けて通るように歩きました。「汚い、臭い、恐い」。幼い私はホームレスのことをそんな風にしか見ていなかったように思えます。
だけど生田さんの話を聞いて、私の考えはただの偏見だったのだなと反省しました。ホームレスの方がみな、努力もせず仕事をなくし野宿しているわけではないと知り、自分も決して安心しきって生活してはいけないと考えます。ですが、どうすれば一生安心して幸せに暮らすことができるのでしょうか?どうすれば私たちの幸せは保証されるのでしょうか?私は私の夢を叶えられるように努力するしかないし、そんなことを考えていても誰も答えられないのはわかっていますが、自己責任と言われるこの世の中に、少しだけ嫌悪を抱きました。それと夜回りに少し関心を持ったのでやってみたいと思いました。

D生田さんのお話を聞いて、まず第一に、ホームレスの方たちに対しての考え方が変わりました。今まで私は、ホームレスの方たちへの知識がほとんどなかったので、なぜかホームレス=恐い人 というイメージがずっとありました。でも今回、生田さんからたくさんのことを教えていただき、ホームレスの方たちも私たちと変わらないということを知りました。ホームレスにはまじめな人が多いようです。何もしていないのに10代の少年グループなどから襲撃されたりすることを初めて知りました。殴られたり、エアーガンで撃たれたり、時には目をさされたり…。それに、メディアはこの事件を、襲われた被害者がホームレスだからという理由であまり報道しないそうです。なんてひどい話だと思いました。確かに、ホームレスの方たちは職も住む場所も持っていません。だけど、私たちとなんの変わりもない人間です。なのに、とても人間として見られているとは思えない扱いにすごく腹がたちました。高校を中退したら職を見付けることが難しくなります。そして、お金がなくなり、ホームレスになってしまう人が出てくるんだと思います。ホームレスの方たちに親子でごはんを配りに行ったり、喋ったり、すごく素敵な活動だと思いました。機会があれば、私も参加したいと思いました。

E野宿者について聞いた時、驚いたことがたくさんありました。まず最初に驚いたのは野宿者になる人は真面目な人が多いことです。私は仕事にやる気がない人達努力しようとしない人達がなるものだと思ってました。どうしてそんな人達が野宿者、ホームレスになってしまうのだろう。派遣切りと同じで一生懸命頑張っても仕事を辞めさせられる。
それと同じだと思いました。次に驚いたことは野宿者の中には障害者の人達や体の弱い人達もいるということです。そんな人達が野宿者になったらちゃんとした生活が送れないから命の危険に関わることになると思います。
実際に大阪市だけで年間200人の野宿者の人達が路上死しています。私は野宿者やホームレスの人達は何とか生活できているから死ぬことはないとずっと思ってきていました。
でもこの事実を聞いて自分の勝手な思い込みだったのだと気づきました。実際にこれだけの人達が死んでいる。正直信じられませんでした。でももっと信じられないのは野宿者の人達が私達と同じ歳の子達から襲撃を受けていることです。なんでそんなことをするんだろうと思います。野宿者の人達だって必死で生きているのに、生きたいから頑張ってるのにそんな人達に平気で暴力をふるったりして、いったい何が楽しんだ。と思います。
しかも犯人が私達と同じような歳の子達なんて、聞いた時自分の耳を疑いました。正直最低だと思います。
生田さんの話を聞いて私は野宿者やホームレスについて何もわかっていないと思いました。今まで野宿者やホームレスの人達を嫌な目で見ていた自分が嫌になりました。
みんな頑張って生きています。本当に嫌な人間ダメな人間なのはホームレスや野宿者の人達の命を軽く見てる襲撃事件を起こした人達だと思います。そして私達ももっとお金のありがたみ帰る家があること栄養のある食事が毎日食べられること当たり前のことが幸せなんだと思うべきだと思いました。

F私は今までホームレスの人と聞くと、かわいそうだとかあまりかかわりたくないと思って見ないようにしたりとか怖いとかそういう悪いイメージしかありませんでした。でも、今回の授業でそのような人たちのことについて話を聞いて、私の中でのイメージが少しだけど変わりました。ホームレスの人たちが朝に空き缶を集めているのはたまに見るので知っていたけど、一日に8時間から10時間もそれをしていてそれだけ頑張っていても千円ぐらいにしかならないなんて全然知らなかったし、廃品回収などで生計を立てている人がいるということも知りませんでした。しかも同年代の人がホームレスの人を襲撃しているなんてニュースではほとんどやってないのでそんなにも起きているとは思いませんでした。派遣切りなどによって急に家を追い出されて野宿者になってしまったり 、真面目に大学へ行っていても一度失業してしまってそこからなかなか元に戻れなかったりすることもあるので自分も将来そうなってしまう可能性が少しでもあると思ったら怖いなと思いました。今回の授業でそういう人たちについていろいろと知ることができたし、そういう人たちに対するイメージが少しだけど変わってきたので話を聞けてよかったと思います。

Gこれまではホームレスというのは公園にテントやダンボールで住んでいる人たちだけのことを言うのだと思っていました。公園でテントやダンボールで住んでいる人は一目でホームレスの人だとわかりますが、ネットカフェなどで住んでいる見えないホームレスの人たちもたくさんいることがわかりました。ホームレスの人はまじめな人が多いということに驚きました。今まで私が見たホームレスの人たちは、夜に火を焚いていたり、大きな声でけんかをしていたりする人が多かったからです。私はそんなことをしているホームレスのことを怖いと思っていました。しかし、ホームレスの人だって私たちのことを怖いと思っていると思います。高校生の襲撃事件が多いからです。そのような悲惨なことをする人はごく一部ですが、少しでもそんなことをする人がいるということはホームレスの人たちにとっては本当に怖いことだと思います。いつ誰が何をしてくるかわからないからです。私たちには守ってくれる家や家族がいます。しかしホームレスの人にはありません。ホームレスのいない、みんながちゃんとした生活の出来る世の中が来ることが一番いいことですが、それは難しいことだと思います。生田さんの講義の中で見たビデオで、缶を拾っているホームレスの人にお酒屋の人が缶を渡している場面が出てきました。そのようにみんなが助け合って生活をする社会を作っていかなければならないと思いました。

H私は、生田さんのお話を聞いて、ホームレス観が大きく変化しました。関わりたくない、こうなりたくない、などとマイナスイメージばかりをもっていたけれど、今はそうではありません。今まで偏見を持っていたのは、野宿者について何も知らず、知ろうとしていなくて、見た目だけで判断していたせいだと思います。
生田さんの話を聞いていると、驚くことがたくさんありました。日本では3万人も野宿者がいること、マイナス10度でも外で寝ていること、野宿者には真面目な人が多いこと、大阪でのホームレスの年間死亡者が最低で200人もいること…特に驚いたのは、野宿者を襲撃する事件が多発していることです。おもしろがって人を傷つけ、憂さ晴らしで人を殴る、絶対ありえないし、かなりのショックでした。1日を生きるのに必死な人になぜそんな仕打ちをするのか、私にはとても理解できません。
そして、子供の夜回りに興味をもちました。私たちができることは、すごく小さいかもしれませんが、何かしてあげたいという気持ちが大切なんだと思い、少し感動しました。
野宿者、といっても、やはり全員が私たちと同じ日本に住む人間です。その人たちを差別したりひどい事をする権利は、私たちにはないと思います。
この問題は、今までの授業での高校中退や見えないホームレス、派遣きりに大きく関連していると思います。初めは、そうなるのは自己責任だと思っていましたが、果たしてそうなのでしょうか。
高校中退者や派遣ギリにあった人は、なりたくてなったわけではなく、そうせざるを得ない状況だったのです。誰よりも一生懸命に生きていて、弱い立場の人だからこそ、国が援助していかなければならないと思います。また、これは自分に全く関係の無い問題だと言い切れません。そう思うと、とても人事ではないなと思いました。そして、こういったことを知ることは、すごく大切なことだとわかりました。生田さんのような方の授業を、子供も大人も含めて全ての人にしてほしいです。皆がこの現状を知り、理解しようとすれば、偏見もなくなり、こんな社会もなにか変わるかもしれません。一人でも多くの人が少しでも早く救われ、野宿者が一人もいない国にいち早くなることを願います。

Iまず今までずっと思っていた、ホームレスの人への怖いということはまったく間違っていたと気づきました。ホームレスの人が誰かを襲うのではなく、実際は私たちと同じぐらいの子供がホームレスを襲うケースが増えていると知り、とても恐ろしくなりました。しかし、どんなに酷い事件でもマスコミにあまり取り上げられていないというのはやはり世間はあまりホームレスの人に関心がないということなのかと思いました。また、思っていたよりもホームレスの人達はまじめで働き者ということも知りました。そして生田さんがおっしゃっていた、「ホームレスになってしまったのは自己責任ではない。仕事がとれるかどうかは自分の頑張りしだいではなくて、仕事の数と人の人数による。」という言葉にはすごく衝撃を受けました。本当にその通りだなと思いましたし、これからの将来どうなって行くのだろうと不安に思いました。今までの授業でやってきたこととの関連性は、まず高校中退をすると失業の可能性が上がり、そこからホームレスになる可能性も上がることがわかりました。見えないホームレスでは、失業した人が少ない貯金をホテルやネットカフェで寝泊まりすることに使い、貯金がそこをついてしまうと再就職をするお金もなくなってしまい、路上生活になってしまうということがわかりました。派遣切りでは今まで真面目に働いていたのに急に解雇され住むところが無くなり路上生活になってしまうということです。また女性のホームレスになる人の理由がDVであると知り意外だなと思いました。一方に増え続けているホームレスの数に政府は一刻も早く対策をしなければならないと感じました。

J今回の授業で一番驚いた事はホームレスの人達の性格は真面目な人が多いということです。ホームレスになった理由で今まで自分が頑張らなかったからホームレスになったと
一概には言えなくなったと思います。それに優しい人が多い事にも驚きました。自分の事で精一杯だと思うのに他人や犬猫にも優しくできるなんて僕はすごいと思います。やはり人との繋がりが大事なんだなと思いました。
どうしても人は相手の事を外見で判断してしまうと思います。汚い服装をしていたら近づきにくいし不気味に思っても仕方ないです。正直僕はそう思っています。
でも、今回の授業でホームレスの人の印象ががらりと変わりました。いい人が多いんだなって気付きました。それでも僕はまだホームレスの人に申し訳無いけど近づきにくいです。
だから、夜回りをしていた小学生達がすごいと感じました。
最近日本では自殺者が増えています。本当にもったいないと思います。大切な命を無駄にして死ぬならこういった必死に生きてる人達にとても失礼です。逆に考えれば、人との繋がりがないから自殺してしまうのかなと感じました。
ホームレスの人達が襲われている事についての報道の少なさに改めて気付いて社会は弱い人達に不利な状況になっているんだと痛感しました。事件のほとんどの加害者が同世代の若者だと分かってとても情けなく思います。自分より弱い人を襲って最悪の場合殺人が起こってます。どれもグループで行われ本当に情けないです。
自分一人では何もできない。自分もそうかもしれませんが、他人を傷つけたりは絶対しません。親の影響も大きいかも知れませんが実際に行っているのは子どもです。子どもの「自己責任」だと思います。早く逮捕されてきちんと罪を償ってほしいです。
東京や大阪や北海道の都心部にはホームレスがいます。勝手な思い込みですが沖縄にはホームレスの人が東京や大阪や北海道の都心部より少ないと思います。それは人の繋がりがあるし都会ではないからだと思います。都会ではどうしても格差が出来てしまいそのせいでホームレスの人達が生まれる。そう私は考えています。
ホームレスの人達の時給100円には衝撃を受けました。今の時代高校生でも時給800円はあります。いくら不景気とはいえ明らかにおかしいです。暫くの間仕方ないのでしょうか?早く景気が回復してほしいです。
僕は今回生田さんの話を聞いてより一層ホームレスにはなりたくないと思いました。ひどい状況で生活してるし明日死ぬかもわからない日々。飽食の日本で餓死する人がいる現実。
今の僕には何も出来ませんがこの問題の事を考えてるだけでも十分力になれると思います。

K今回の授業で生田さんのお話を聞かせていただいてホームレスに対する見方がまた新しくなりました。まず生田さんの話ですが、日雇い労働とはどんなものだろうか、と自ら日雇い労働の道に進んだことが関心しました。そんな方が話してくれたことだから頭にスーッと話が入っていきました。大人がまだホームレスに対して偏見を持っているという話がありましたが、正直私も偏見がありました。しかも、小さいとき親にも「目を合わせたら危ないからあかん」とか言われたことがあります。最近よく起こるホームレスの襲撃事件がそのような親の偏見が関わっていると思うと大人の影響は恐いなと思いました。襲撃事件は主に10代の少年が襲っていると聞いて同じ10代としてはとても恥ずかしいです。あほとしか言いようがありません。許せません。でも生田さんも言っていたようにこの事件は予防するのが難しいということなので大変だと思います。それにこういう事件は新聞などに載る際、ホームレスの問題だからといって小さい記事で終わってしまうのも納得出来ません。私は社会全体がもっとホームレスについて考えるべきだと思います。実際私もこの3年での多文化の授業を受けるまでホームレス問題なんて全く気にしていなかったし、言い方は悪いですが、だだの汚い人くらいにしか思ってませんでした。でも生田さんや福田先生の話を聞いてこれはほんとに社会全体が考えるべき問題だと思うようになりました。私は妹がいるのでこの話をちょっとしてあげようと思います。

L生田さんのお話は、野宿者の厳しさが本当によくわかるお話でした。僕はこれからも野宿者は日本がどうなろうと増えていくと思います。日雇い労働の数も減るだろうし、会社を首になる人も増える、それに日本は高齢化社会とも言われている。今でも約3万人という野宿者がいるのに、今後はどうなるのだろうか。凍死する人、餓死する人、自殺する人、殺される人、なにもできずに命が簡単に失われてしまうことにも悲しみさえ感じるのに、野宿者だからといって、ホームレスだからといって、ナイフで目を刺したり、スボンにガソリンをかけて燃やしたり、全身にやけどを負わしたり、鉄パイプで殴り、蹴り、暴行を加え、殺す。こんなことありえないと思う。考えただけでも寒気がするのに、それをしているのが10代の少年が多いなんて、同世代として恥ずかしさすら覚えるし、なぜそんなことができるのかわからない。子供の親達が野宿者だからといって非難する理由もわからなかったです。それが障害者だったら?在日の人だったら?していいのか…いいわけないです。大問題になります。そういったことを大人がわからないほうがダメだと思いました。人は人、平等な人間です。おにぎりを配る子供達、みんなが見習わなければならないと思います。その前に日本の生活保護、セーフティーネットの強度をより強くしなければ、自己責任である日本社会は野宿者に対してなにも変わらないと思いました。

M私はホームレスは怖くて嫌なイメージがありました。でも生田さんのお話を聞いて、ホームレスについて感じることが少し変わりました。もともとホームレスになるのはすごく貧困な人たちだと思っていました。でもこの人たちはホームレスになりたくてなったんじゃない、世の中の状況などが絡まって苦しい思いをしているんだと思ったら人事では済まされないなと思いました。私が一番ホームレスの印象が変わったのはまじめな人が多いという事です。生田さんのお話で、ホームレスのおじさん達と話してみるとまじめで正直な人が多くてびっくりしたとおっしゃっていたので、私もそれを聞いて今までの怖いイメージが少しとれた気がします。そして信じられないのが、少年グループなどによる襲撃です。私達と同じ10代の若者が想像を超えるような行為を犯して、これから普通に暮らしていくと考えたら恐いです。そしてこの事には大人の偏見が関係しているかもしれないと知って、ホームレスを見下している若者がたくさん出てきているのかなと思いました。あと最近は女の人のホームレスもいると聞いて、驚きました。ホームレスの人たちは年齢の関係もあるから仕事も見つからなくて、アルミ缶やダンボールでお金を貯めているのはしんどいだろうし、ビデオを見ても寒い中自転車の後ろにいっぱいのアルミ缶を持って頑張ってるのに、1つ0.7円という有り得ない金額で毎日を過ごしていると思うと、私達に何かできることはないかなと思います。そして今ではホームレスの数が増えて、日本にこんなにたくさんいるんだと知りすごく驚きでした。
それに今までの授業との関連性は大いにあったと思います。派遣切り、中退などは将来どうなるかもわからないし、仕事が見つかるかもわからないからホームレスになってしまう可能性だってたくさんあると思います。私も絶対になりたくないし、そのためにも本当に今をしっかり努力して生きていくことが大切だと思います。生田さん、たくさんの貴重なお話をありがとうございました。

N釜ヶ崎が日雇い労働者が多いことは、両親から聞いて知っていましたが、23年も前からも居てるのは知らなかったのでとても驚きました!!現在でも、1000人以上が釜ヶ崎で野宿者として生活している実態を聞いて、正直「周辺の人たちはどう思っているのか」と思いました。私たちと同じ世代の子が、路上生活者を襲撃することは、同じ世代として恥ずかしいし、許せません!!しかし、やむを得ない理由かもしれないけど、路上で生活するのも問題だと思います…私の質問に生田さんは、「低賃金で貯金ができない環境の人もいる」と教えてくださいました。確かに、非正規だからそうも考えられますが、TVでお酒を飲んだり、タバコを吸うシーンを見ると、「そのお金を貯めればいいのに…」と思ってしまいます…小学生の女の子が、おにぎりを提供していた姿を見たとき、私は「そんなことして危なくないだろうか」と、怖かったです。周りの景色が暗かったからそう感じたのかもしれませんが…今回の生田さんの話を聞いて、路上生活者の方に対する考え方は、やはり前に送った考え方から変わりませんでした。自己責任の考え方が、私のなかに強くあるからかもしれないけど、納得がいかないような感じがしました。
社会が路上生活者に対して偏見があることは、改善していかないといけない問題でありますが、路上生活者の方にも問題があるような気がします。

O今まで私は野宿者のことを悪い印象でしか見ていませんでした。何で、と言われると困りますが、やはり見た目で判断していました。お風呂には入っていないし、ゴミをあさったりしているのを見ると自然と近づかないようにしていました。しかし今日生田さんの話しを聞いて、野宿者に対する考え方が変わりました。以前は働いていた人達がリストラなどでやむを得ず野宿者になり、頼れる人もいない中でアルミ缶やダンボールを集めて、そのわずかなお金で1日1日を必死に生きている。ビデオでそんな姿を見ると、私も少しでも力になりたいと思いました。若者にいつ襲われるかわからない安全でない状態から救ってあげたい。そう思うと改めて生田さんやこどもの里の子供達はすごいなと思います。人のために一生懸命動いて力になってあげている。こういった助けが野宿者には必要なのだと思います。小学生にできるなら私にもできます。おにぎりを作ったり、暑さ、寒さに対応できるように手伝ったり、話しを聞くだけでも十分だと思います。私はボランティア活動に積極的に参加します。今日は生田さんの話しを聞けて本当に良かったです。

P一言で言うと本来複雑です。今回、生田さんのお話をきいて、考え方、見方が変わったところもあれば、やはり・・・というところもありました。ひとつやはり、・・・というところはホームレスの方々に対して親が「目を合わしちゃいけない」「話しかけられても無視しない」というのはわかる気がします。私自身、やはりホームレスの方は失礼ながら汚いというイメージがあります。テレビをみて感じたことも同じでした。かわいそう・・そう思う人もいるかもしれませんが、私はやはり自分自身の問題、自己責任だと思っています。どこかで頑張ったらいい、頑張ったらどうにかなると思っている自分がいるのだと思います。自分自身、今実際、家に住み、食事をし、家族・友人とふれあい幸せな生活を過ごしているからなのでしょうか。この考え方はきっと変わることはない、そう思ってしまいます。あと全然、自分には見えていなかった世界に驚き、とても新鮮な気持ちになりました。一つ「襲撃」の問題。はい、ありえないです。人間として本当にありえないです。この言葉では言い表せない・・そんな気持ちになりました。寝ているところにガソリンをかけ、放火・・・暴行・・・ひどい時には死亡してしまうケースもある・・・。ありえない。またその上、報道されることは少ない・・死亡したとしても新聞に小さく載るくらい・・同じ人間なのに・・なんで?おかしい、すごく疑問に感じ、不快を覚えました。「同じ人間」人として対等に扱うべきだと思いました。

Q多文化共生社会の授業を受けて、180度考え方がわかりました。野宿者は怖いという勝手な偏見を持っていたせいで引き気味で見てしまっていました。一番怖いのは襲撃をする中学生・高校生なんだと思います。何を思ってやっているのかが生田さんの話を聞いても理解が出来ませんでした。みんな同じ人なのにやっている人が残虐すぎてます。残虐にさせたのも自己の考え方のせいでもありますが、親のせいでもあると聞いてその通りだなと思いました。人を見掛けで判断し、それを子どもに教える。その偏見こそが一番駄目な事だと思いますし、世襲が止まらない理由に繋がってるんではないかと思います。そして仕事をしたくても出来ないというのもおかしいなと思いました。現代の若い人は2・3年で仕事を止めてしまうというニュースを聞きました。仕事をする気力のない人より仕事をしたいという人の方が会社的にもプラスになるのにと思いました。野宿者になったのも『自己責任』とまとめるのもどうかなと思います。仕事の雇用数が少なければ自然と仕事の面接に落ちる人だって出てくるのにおかしいと思います。こんな考え方は授業を受けないと考えなかったと正直思います。何気なくある光景ですら疑問に思わなかったくらいですからもっと色んな事にアンテナを張っていきたいと思います。


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