「貧困と野宿を考えよう」感想 
 天王寺高校1年 2013年


・自分の偏見を持った考え方がそれだけ愚かであったか思いしらされた。「ホームレス」どこの誰がそんな名前をつけたのだろう。名前も偏見に満ち溢れている。DVDの野宿されている方の笑顔を見て思った。「なんて良い笑顔をするのだろう。」と心の熱い部分が揺れ動いた。久しぶりに見た無垢な笑顔だ。全てを悟っているかのように感じられた。いや、悟っているのだろう。『いつ死んでも構わない。』「死ぬ」「死にたい」と簡単に言うことにいつも憤りを感じるのだが、この人が言ったこの言葉からはそんなことは一切感じなかった。人生の底をどん底を知っている人が言うからだろう。こういう人は優しい。
 『おじちゃん、遅くなっだけどお誕生日おめでとう、受かったで!!』『ありがとう、受かったんか! おめでとうな』この会話はとても微笑ましかった。そんな人を自分より劣った人と勘違いし襲撃するような若者に対する感想は書く価値すらないように感じる。その上、役所の人はどうだ。本人だけで生活保護を申請しに行っても却下とは一体何なのだろう。さっきの若者とたいして変わらないではないか。偏見を持っていた自分も一緒だと思うと悲しくなる。人とは案外薄情な生き物なのだろうか。そんなことはないはすだ。数少ない事例をニュースが大きく取り上げるためだ、そうだと信じたい。国会で取り上げられるべき問題だと思う。たった2時間の話で色々考えさせられることがあった。自分の生きていく上で大変良い経験ができた。生田先生本当に有り難うございました。

・今回の講演を聞いて、一番驚いたのが、野宿の方の中には、生活保護をすすめられても「まだ自分は頑張れる」と断る方がいたことです。そんな心の清い人こそが、世の中で成功していくべきなのになあと思い、世の中の不条理さを感じました。他にも、子供と野宿者が関係を持ってほしくないがために、さげすんだ表現で彼らのことを扱うのは、本当におかしいと思いました。何年も前に、父が仕事に行くのに家にあった使わない洗面器を持って行くのを見て「何のために持っていくの?」と聞いたことがありました。父は配達員をしているので、何で洗面器を持って行くのかとても不思議だったからです。父が言うには「通勤途中の公園で寝泊まりしているホームレスの方が、朝に洗顔するのに便利なように持って行く」とのことでした。当時の私はまだ幼く、「何でホームレスの奴なんかを助けるねん。ほっといたらいいのに。」と思ったことを覚えています。しかし今回の講演も含め、私自身も成長し、今ではわけへだてなく人を助けられる父を心から尊敬します。いつもは反抗していますが、本当は、そのへんの親より、自分のお父さんはすっと良い人で素晴らしいと思いました。もう一つ心に残ったのは、子供の里の子供達がホームレスの方に食物や毛布を与えていることです。とても感動しました。小さい頃から色々な人と親しみ、様々な経験をつむことで人の痛みが理解出来る子供が育つのだろうなと思いました。私に出来ることはやりたいと思うので、今度、天王寺で、ホームレスの方が売っている本を買おうと思います。

・私は生まれてから14歳まですっと大阪市西成区ですごしました。西成区の中でも、今日のVTRに出てきたあいりん地区、鶴見橋のところです。そのため、幼い頃から身近に野宿者を見てきました。目の前で野宿者の人が脳梗塞で倒れたり、また同級生の野宿者襲撃自慢を何度も聞いたことがありました。人を襲うなんて最低だと口に出して言いました。でも警察に連絡したり誰かに相談したりはしませんでした。それはきっと私自身心のどこかで野宿者を軽蔑する気持ちがあったかもしれません。たしかに私の通っていた中学校では、裏で野宿者たちが寝ていたり、何か物を売っていたりして危険だからと言って、外周などはありませんでした。また、空気が悪いのであまり窓を開けませんでした。でもそれは偏見で、そういった行動が野宿者襲撃を煽っていたのかもしれません。

・こどもの里のVTRの中に私の中学の同級生が映っていました。その子は普段学校では無口な子だったので、とても意外でした。私の知らないところで私の知っている子が誰かのために動いている。私はその子を凄いと思い、同時にどうしてその活動に気付けなかったのか、その子に話しかけてさえしていたら、私はこども会の存在を知っていたかもしれないのにと思いました。野宿者の方々は決して悪者ではない、私はそう思っています。彼らは私か小さいころから「学校は楽しい?」「元気か?」など私を気遣ってくれました。だから私は、そのことをみんなに気付いてほしいです。

・今までホームレスなんて自分とは遠い存在のように考えていて、一生懸命働かなかったり頑張らずに失業した人がなっているのだと思い込んでいたが、実は全くそうではなかったのだと気付かされた。けがや病気が原因で仕方なく会社を退職したり、高齢で身内のいない人など、本当に困っていても助けを借りることを拒む「まっすぐで一生懸命な人」がホームレスになってしまうことを知り正直とても驚いた。特に感動したのは、生田さんが最後に話して下さったことです。それは秋葉原の無差別殺人をした人と田村裕さんの人生についてでした。この2人はどちらも子供の頃にホームレス生活を経験しましたが、その後の人生は大きく変わってしまいました。2人の大きな違いは「周囲のサポートがあったかどうか」でした。このことを聞いて、私は将来、困っている人を助け、多くの人を幸せにできる人になりたいと心から思いました。私か今勉強するのはそのためなのだと気付きました。本当に素晴らしい機会となりました。ありがとうございました。

・ホームレスの人が公園や路上で生活しているのを見たことはあるけれど、その人達がどういう理由でホームレスになったのかまでは考えたこともなかったし、知ろうとしたこともなかった。でも今回この講演を聞いて路上生活をしている人達は決して怠け者とかそういうわけではなくてただまじめに働いていただけで、病気や社会の不景気の波にのまれてしまったということを知って悲しくなった。自分の中で「ホームレス」というのは遠い国のスラム街などに住んでいる人達と似たような感じで、日本には縁のない世界のような気がしていたけど実はそんなことなくて日本もまだまだそういう問題をたくさん抱えている国なんだなと思った。たぶん今のように普通に暮らしていたら知ることのなかったであろう事実を今回聞くことができて良い経験になった。

                 
・「ホームレス」と聞くと50代以上の「おっちゃん」がほとんどなのかと思っていたが、実は女性や若者、子供や一家全員ホームレスなんていう形態も増えていると知って驚いた。彼らにとって夜の町は、気候の変化を受けやすいし、酔っぱらいや若者に絡まれたり、通り魔に遭ったり、特に女子供は強姦のリスクもあってまさに「野生動物」と変わらない状況なんだろうなと思った。また若者によるホームレス襲撃が絶えないと知って、確かにホームレスは我々若者世代が担う税負担を増やしているし、減らしたい気持ちはわかるが、同じことをするんだったらもっと勉強して知識を得て自立支援という形でホームレスを減らしていけばいいと思った。同時に自分もそうしていかなければと思った。どうしてもホームレスは世間体がいいイメージをもってもらえない。しかし、自分は別事件の人々と考えるのではなく、明日は我が身だと思えば過度の偏見はなくなるはずだ。

・私は弁護士になりたくて今勉強している。造田死刑囚のように人殺しは死刑でよいという考えを少し持っていたが、一人一人過去がある、死刑というものはまちかっている。しかし人を殺すのも間違っている。私か将来もし、弁護士になれたら、もっと一人一人の人生の過去、現在、未来を見て裁判をする。そう思えた。やはり、ホームレスの人たちを見ていると、辛そうだったし、正直なりたくないと思ってしまう。女の子の感想で「ハウスがあるけどホームレスな人」より「ハウスがなくてもホームがある人」の方がよいといったものがあったが、それは違うと思う。幸せには様々な形があるというが、衣食住が整わないのは苦しい。ホームレスの方々への悪いイメージは払拭されたし、様々なことを考えたが、今、勉強をしっかりとして将来はやはりしっかりと稼ぎたい。上手く言えないが、ホームレス=悪い人ではないことはこの講演で分かったが、ホームレス=良いではないと思った。

・今まで野宿をしている人は怖いと思っていたけれど、今回の講演を間いて、イメージが変わりました。野宿をしている人はその人その人でせいいっぱいに生きているし、怖いというイメージを勝手につけてはいけないと思いました。襲撃などをやる人の気持ちは本当に分からないし、ひどいなと思いました。野宿をしている人も人間だし、大切にしていかないといけないいのちだと思います。しかし、話を聞いていると襲撃をやってしまう人には大人の影響を大きく受けている人もいるし、周りの環境によって人は変わってしまうと本当に思いました。DVDで夜回りをしている子たちがいたけど、その子たちのように、野宿者のことを考えることが大切だと思いました。

・すごく考えさせられる講演だった。ホームレスは別になりたくてなるわけじゃないけれど、社会のゴミでもないし、悪くもない。そのことが学べただけでもよかった。今までの講演の中で1番心に響いた。周りの環境が人を左右すると思った。

・今回の話を聞いて自分のホームレスに対する考えは偏見だと自覚した。相手の見かけにとらわれて大した情報をもたないまま判断する風潮が社会に広まっていると思うし残酷な言い方になるが、この話を聞いたあとでも正直ホームレスの見かけに対する嫌悪感は拭いされない。しかし、そんなことは心の中にとどめておけばいい。表現することの重大さを知るぺきだ。1人が心の中でどう思おうが大した問題ではないが表現してしまうと周りの人にそれの意識が伝染して集団的な差別に発展したりするし、ホームレスへの直接的な表現では襲撃などが当てはまるのだろう。表現した時点でその考えは自分のものではなくなり、他人に影響を与えるのだ。差別をしている人達がそのようにしっかりと考えているとは思えない。そのような人々の意識を変えて、根底から社会の風潮を改革して、ホームレスに生きやすい社会にすることで気力を回復させ、社会復帰できるようにする。生田先生が行っているそのような活動は今後続けていっていただきたいです。  

・今回の講演を聞いて、自分にもホームレスに対して少なからずも軽蔑や差別の気持ちがあったことに気付かされてしまった。だから、その誤った考え方を改善し、温かい目で見ようと思う気持ちが芽生えたことは、本当に良かったと思います。「ホームレスには近づくな」とよく言われたことがありますが、もしそうやって偏見を持つようになってしまっているなら、僕たちがそれを正しくしていかなくてはならないと思いました。将来自分の子イ共に偏見を伝えてしまう立場にならす、温かい気持ちを持つことを伝えたいです。

・思い返してみると私は今までに実際にホームレスの方が大勢寝ているという光景に出くわしたことが少ないと気付いた。そのためかホームレスについて深く考えたごとはなかった。ビデオで見た段ボールで作られた寝床が棺のようで怖かった。知らないうちに清潔感という勝手なイメージから避けてしまっていたかもしれないように思う。自分の偏見が強くなる前にこのような講演を開く機会を得られて良かった。ホームレス襲撃については、どうしてそのようなひどいことができるのかわからなかった。日本の抱える数多くの問題の中でも、ホームレスについてもっと考えるぺきだと思った。社会全体での対策が必要。

・私は今までホームレスの人と関わらないほうがいいと思っていましたが、とても情けなくてはすかしいことだと思いました。ホームレスの人はとてもがんばって一日一日を命懸けで暮らしていると知って、毎日気楽に暮らしている私に何か出来ることはないのかと思いました。だから、若者たちがホームレスを襲うことはゆるせないと思いました。また、女性や子ども、お年寄り、障がい者の野宿者が多くいることにおどろきました。DVDを見て、ホームレスの人の中には明るい人も多く驚きました。子ども夜回りはとてもいい活動だと思いました。鈴木さんの生活の一部を見たり、話を聞いてとても悲しくなりました。どうしあんなにまじめでがんばっている人が夜ゆっくり寝ることも出来ないのかと思いました。

・ホームレスの人々に対する印象が大きく変わった。そしてホームレスの人々には真面目で心がきれいな人が多いことを知り、考えが変わった。また、ホームレスに対する襲撃が増加していることに驚いた。しかし、その背景には社会状況があることが分かり、深刻な問題だと思った。ホームレスの数は依然として多い。そこで彼らがちゃんとした仕事を持てるように政策を実行していく必要があると私は思う。これからはホームレスについてもう少し関心を持っていきたいと思う。

・「野宿者たちは家がない。でも、周りに助けあえる仲間(ホーム)がある。しかし、野宿者を襲う子どもたちには、帰る家はあるが、なんでも話せる仲間・環境(ホーム)がない。今の子どもたちこそホームレスだ。」私はこの言葉を聞き、「確かにそうかもしれない。」と思った。お年寄りの野宿者ばかりを狙い、野宿者の方達を傷つけることを楽しんでいる。ストレスを発散している。普通なら、友達と笑い合い、時には言い争い、けんかをし、それでも仲直りして、また楽しく笑い合う。しかし、野宿者を襲っている今のこども達は、常に気を遣いながら、生きているように思う。意見が少しでも合わなくなると、「嫌い」とスパツと縁を切ってしまう。「嫌われたくない」という思いから、「意見を合わせなければ」と自分の意見とは、まったく異なっていても、相手の意見に賛成し、相手のキゲンをうかがう。そういう風潮が、野宿者たちがおそわれる事件が絶えない原因の1つだと思う。          

・子どもの野宿や、お父さんが失業して家族全員での野宿が増えていて、すごく可哀想だと思った。アメリカのホームレスの35%は子どもであるということに驚いた。やはり、貧困の差が非常に激しいことを本当に実感する。大学院からのホームレスがだんだん増加してきているということに国の対策はどうなっているのだろうと思った。
 頭をかかえる問題はホームレスに対する襲撃である。野宿者の殺人もついにおこって、これは10代の人達に多く、夏休みに非常に多い。また、殺そうと思ってやっていることが多い。野宿の人が子どもを襲った例はほとんどない。というか、無い可能性が十分である。僕が思うに、日々の学校生活に対するストレス及び不満がつのって、今回このような行動に走ってしまっだのではないかと思われてならない。実にリアルな話を聞かせていただいて、自分もそのような身になったときのことを本当に考えている。やはり、そのような活動に少し興味を持ったことは言うまでもない。

・ホームレスや野宿などという身近に潜んでいるこの問題についてあまり今まで深く考えたことはなかった。話にもあったように、昔から、親にホームレスの人々々を見ちゃだめとかよく言われてきて、自分の中では好ましくない存在であった。けれども彼らは自分で好んでそういうものになったのではないので、低い存在に見るのはだめだと思った。そんな、彼らの支援をしている生田さんたち、そして夜まわりをしている子供たちは本当にすばらしいと思うし、温かい心を持っているのだと思う。       

・今まで野宿をしている人のことをよく知らなかったんだと思いました。偏見まではもっていなかったですが、事情がそれぞれあることを理解しきれていませんでした。生活保護でももらって一生懸命仕事を探せばもとの生活に戻れると考えいた私は本当に何も分かっていませんでした。何時間も働いてほんの少ししか稼げない、生活を続けている理由もなんとなく分かりました。そうやって暮らしている人は普通の家庭で育ち、いつまでも親元で暮らしているような人よりはよっぽどなんというか真面目なんだと感じました。
 中高生が野宿者を襲撃する事件は本当に酷いと思います。資料にも載っている事件のことは前から知っていましたが、日常的に行われているということは知らなかったので衝撃的でした。子どもが夜まわりをして野宿者と交流するというのは良いアイデアだと思います。秋葉原の無差別殺傷と「ホームレス中学生」の2人の高校生の比較から、周囲の支えが重要だと気づきました。人生にはたくさんの道や可能性があって、良い方向にも悪い方向にも、すぐ変わってしまうんだと知りました。
 生田先生の活動は素晴らしいと思います。野宿者や日雇い労働者が元の生活に戻るためには多くの助けが必要で、本人の努力だけでどうにもならない部分があると知りました。先生が実際に同じような労働をしたり、同じような経験をしたりする活動をボランティアでしていることを知り、感動しました。
 自分がどういうふうに行動したら良いかは正直分からないけど、今日の講演で多くの知識を得られて、本当によかったと思います。

 
・最初「ホームレス」というと汚く、福祉にも頼らない変な人達という偏見を持ち、近所の公園にいるホームレスの人々も無意識的に避けていた。しかし、今回の講演でそのイメージは変わった点があった。印象的なのは、生活保護を受けたがらないホームレスの方々が多いということだ。私だったら迷わす受けると思うが、「人様の世話にはなりたくない」というところにプライドと真面目さを感じた。これからは偏見を持たす、無条件に避けたりはしないでおこうと思った。 

・正直、今までホームレスの人たちのことは少し怖かっだけど、今回生田さんの話を聞いたり、DVDを見て、全然暴力なんてふるわないし、優しい人だと分かった。少しのお金しかもらえないのに、毎日毎日朝から晩まで働いている姿を見ると、それをしないと生きていけないことは分かっていても、コツコツまじめなところに感心した。生田さんの話の中で、生活保護をすすめても断る人がいると聞いて、初めは驚いたけど、人に甘えることなく、自分の力で生きていく強さをもっていて、そこは見習わないといけないと思った。

・私は今までホームレスの人たちがどうして野宿をしているのかなど何も知りませんでした。でも、ホームレスの人たちは、人の世話にならす、自分の力で生活をしたいという気持ちで一生懸命いきているんだと知り、今まで差別的な目で見てしまっていたけれど、差別するのは間違っていると思いました。 DVDで、襲撃されるかもしれないからゆっくり眠れないとホームレスの人が語っているのを聞いて、もっと多くの中高生や大人の人たちがホームレスの人たちについて理解して差別をしなくなるようにしていかなければならないと思った。

・野宿をしている人にあまり会ったことが無かったので、こんなにたくさんの人が野宿をしているとは思いませんでした。また、子どもの野宿者が増えているということにはとても驚きました。野宿をしている人を襲う、襲撃の事件は、遊び半分で大けがをさせているものから、殺すつもりでやっているものまであって、とても恐いことだと思いました。DVDで見た、子ども夜回りはとても良い活動だと思いました。子どもが自分自身で野宿の人に接することで、偏見を無くしていけると思うので、いいと思いました。また、鈴木さんは不自由な体で1人で頑張っていて、とても真面目で良い人である印象を受けました。私か今まで思っていたよりもとても深刻な問題で、野宿になってしまう人も真面目な人が多いことをしってすごく印象が変わりました。                     

・野宿の人たちがこんなにも多く、そして厳しい現実にさらされているとは今まで知らなかった。特におどろいたのは若者の野宿者の数が増えていること。私達はいつも安心してねることのできる家があり、明日の食べ物を心配することもない。でも、この日本でこんなにも多くの人が私達が思う「普通」のことさえおひやかされていることを知り、違う世界をみた思いだった。社会全体で今の現状にとりくむためにも、もっと多くの人が知っていくことが大切だと思った。

・ほとんどの生徒が今日の講演会でホームレス、野宿者に対する見方が変わったはずです。私はホームレスは仕事をしていない人、こわい人など勝手に偏見をもっていました。でも、こわいと感じているのはホームレスたちで、それぞれ野宿するのにも深い事情がある。話の中であるホームレスは今1番ほしいものをきかれ、食ぺ物や寝る場と答えていました。私は本当にほしいものは「安心」なんじゃないかと思います。今を生きていくために少しでも安心があれば路上生活も違うかたちになってくるかもしれません。私は今、怒って、褒めてもらえる大人に囲まれて恵まれているのだと強く感じました。

・今までに特に親や周りの人から、野宿者についての話は聞いたことがありませんでしたが、今回の講演を通して、私も野宿者の方に偏見を持っていることに気がつきました。自分でも知らない内にそういった考えがしみついていることに驚きました。しかし、DVDを見ていて、「ほとんど死んでいるようなもの」と自分のことを言う野宿者の方がいましたが、目は死んでいませんでした。私も実際に直接お話を聞いてみたいと思いました。老若男女を問わす、その抱えた闇の大きさに驚きました。何か私でもできることをしたいと思いました。

・今回の講演は心に深くつっかかるものがあり、とても複雑な気持ちになった。若者の野宿者が増えているということだったが、まだ、物事を上手に考えることができないような幼い時の記憶や体験は人生に大きく関わってくるものだと思う。だから、周りの大人や気付いた人が、そのような人に対してもっとしっかり関わり、手を差しのべてあげることが大事だと何より感じた。私の地元に緑地公園があるが、たくさんの野宿者をよく目にする。中学校に通っていた時に野宿者に石を投げつけ「どっか行け!!」と言った事件があった。今、考えてみると野宿している人は好きで野宿しているわけじゃない、一人一人事情があるということを改めて感じた。差別のような考え方を捨てて、どんな状態であっても、一人の人間として、人権を尊重をするべきだと思った。大人になったときに、子どもに間違った考えを教えるのではなく、今日の講演で間いたことをしっかり教えたいと思った。

・地球上には大金持ちの人もいるのに、全くお金を持っていない人がたくさんいる。というのは私はつらいです。本当に嫌です。野宿をしなければいけなかったり、お金に困って自殺したり、もう嫌です。そんなお金のことなどで悩んで苦しめられる、そんな環境をつくっている世の中が嫌です。みんなが本当に幸せに生きてほしい。もちろん、野宿してでも幸せだとおっしやる方もいらっしゃるかもしれません。でも、地球上のみんなが家に住んで幸せに暮らしてほしいです。みんなが笑顔になってほしい。平和になT⊃てほしい。誰も差別されないでほしい。誰も荒れないでほしい。こんな世界がもしあったら。本当に世界中が平和になる日はいつ来るのでしょう。

・ホームレスの人たちは、一般的に汚い、悪い人が多い、などと思われていることが多いけれど、本当は良い人も多くて、それぞれに事情があって、ホームレスになってしまった、ということが分かった。私もニュースや新聞などで「こじき狩り」などと称してホームレスを狩る中高生か増えているということは知っていたけど、その実態を知ってかなりショックを受け、そういう事を平気で行う人たちに対して、強い怒りを覚えた。でも、事件が起こらないようにするため、それぞれを隔離するのではなく、お互いが分かり合えるようにするために釜ヶ崎で行われている「夜まわり」はすごく良い重要なことだと思った。しかし、これらの人たちに加え、若者がホームレス化しているのは深刻な問題だと考えたしホームレスになる人を少なくするための政策や、ホームレスの人たちの自立支援を促す政策を整備することの重要性を知ることができた。

・ホームレスはさぼりの集まりだと考えていました。働けよ、とか思っていましたが、印象が変わりました。働きたくても、働けない。いっぱい頑張っても報われない。ホームレスへの悪印象、私達の彼等への意識が陥れていることを知りました。「ホームレスだから」という理由だけで社会から切り落とし、人を人と見ていない人間もいます。身近にいます。そんなんアカン、そう言うだけで変わります。その人が気づけば、その周りの人も気づいていく。日本全国、世界の国々まで気づく人が多くなれば、世界は変わります。弱者救済が当たり前な社会、困っている人はみんなで助け合おうとする社会ができます。そのためにも、1人でも多くの人々に知ってもらえるよう、友人や家族に話してみようと思います。 

・自分と同年代の子ども(学生)が非人道的なことをしているのが、あまりにひどすぎると思った。やはりそれは彼等の幼少期からの教育に大きな問題があるのは確実だし、一番大きな影響を与えるのが学校の教育や、何より母親の存在であるだろう。私は阿倍野区に住んでいて、幼少期から母に「1人で西成には行ってはいけない」と教えられてきました。私は今でも母の教えは違うと思うし、ホームレスの人とたまたま少し話したときに、とても優しい人だし、社会の邪魔者扱いされるのはおかしいと思った。ほんの少しだけだったけれど、話せてとてもよかったと思っています。

・これまで私はホームレスのことを劣った目で見ていました。しかし今日の話は私のそうした典型的な差別を払拭しました。ホームレスと一概に言っても、十人1人違った事情をもっていることが改めて分からされました。鈴木さんの話はとても心に深く残りました。ただ貧困だけがその人の人生を変えるのではなく、回りの人たちの支えが未来に影響することが歩行者天国の事件でよく分かりました。とてもいい機会になりました。           

・私は正直ホームレスや野宿者の人たちに対して、あまりいいイメージは持っていませんでした。理由はなんとなく恐いと思っていて、お母さんにもあまり近づいたり、目を合わせたりするなと言われていたからです。しかし、今日生田先生の講演を聞いて、気持ちが変わりました。ホームレスの人もかつては普通に仕事をしていたんだし、心の優しい人も多いと分かりました。特に野宿者の人は襲わないが襲われるという話が印象的でした。確かに野宿の人が人を傷つけたというニュースは聞いたことがありません。でも野宿の人が襲われるというニュースがたくさんあることを知り、とても驚きました。しかも襲う人が小・中・高校生であると知り、衝撃で言葉もでませんでした。自分と同じくらいの年齢の人が完全に殺そうとしているなんて、すごくショックでした。最後の造田さんと田村さんの比較の話は興昧深かったです。少しの環境が違うだけでこんなにも運命が変わるのだから、これ以上造田さんのようにつらい思いをする人が増えないように、国が制度をつくってほしいと思いました。

・私の家の近くの公園には野宿をしている方々がいらっしゃいます。私の同級生はその人達を見下しているのが大半でしたが、ある1人の女の子がおじさん達と仲良くなり本当は恐い人ではないんだなと小学校のとき感じたのを今でも覚えています。今回見たDVDやお話でも様々な理由で仕事をやめなければならなくて家を失ったり、自分の意志でホームレスになっている人もいると聞き自分と変わらない人だちなんだなと感じました。また真っ直ぐな人達が多いということには納得しました。今回のお話はとてもためになりました。

・貧しい者は、その者自身に原因がある。という資本主義的考え方が、ホームレスの方々への差別につながっていると私は思う。何もこれは共産主義的考えを賛同しているということではない。要は「自分は勝ち組だ、負け組はお前が悪い」というおろかな考えをすてろということである。私は講演を聞いて、ホームレスの人達の見方が変わったばかりか上記の考えへ帰着することができた。今回の講演は私の人生にすこぶる大きい影響を与えた。

・普段は野宿して暮らしている人々を深く考えず、なんとなくの存在で認識している人が自分も含めてほとんどだと思います。しかし、こうして改めて実態を見つめてみると決して他人事として接してはいけない、無視すぺきでないことだと分かりました。そして、このことをより多くの人に正しく共感してほしいと思います。今の時代は、まだリストラもあり社会で生きていくのに難しいと思います。私は現在なんなく普通に仕事して生きている人でも野宿生活に転じてしまうのは紙一重だと思っています。1人1人が現状改善に働くぺき問題だと感じました。

2人のひろしの話をきいてホームレスになるかどうかは周囲の環境が大きく関わっているんだと思った。周りの人がどう接してあげるかによって温かい優しい人に育つか人を殺してしまうような人になるかまで変わってしまうと思った。DVDのおじさんの話も「ホームレスになったのは脳梗塞になったにも関わらず人手不足で働かせた企業に責任があると思う。『ハウスがあるにホームがない人とハウスはないけどホームはあるホームレスの人』という話はすごく心に響いた。僕もホームのある人間になりたい。   

・同じ人間なのに、ちがう生活をしていても、同じ権利があって、同じなはずなのにあんな扱いを受けるのはひどすぎると思った。私は西成区在住で私の中学校では人権の学習をたくさんしていて、あのビデオも見たことがあったけど、目玉をナイフでつきさすとか、そんなことをきいてすごく気持ちが重たくなった。この世の中がすごく悲しいと思った。そんなことをしている人間にもいろいろなやみや事情をかかえているのだと知った。これをかえられるのは大人たち次第だなと思った。こういう人間を生み出していかないためにも、私達が大人になったときにしっかりしなければならない、またこういう人権のことを伝えていかなければならないと思った。

・私が今まで持っていた野宿者のイメージと今日聞いた野宿者の姿は全然違うものでした。私は野宿をしている方が、あんなにも優しくて真っ直ぐで一生懸命な人なのだということを初めて知りました。「ホームレスの人」というくくりで見るのではなく、やはり「一人一人の人間」として向き合うことが大切なのだなと思いました。野宿をしている方の生活がどのようなものなのかということも初めて知りました。「家house」がない生活は厳しいのだろうと思っていましたが、想像以上でした。そのような厳しい生活でも生活保護を拒み、「自分で生きていく」と言う方々がいると知り、とても驚きました。野宿をしている方への襲撃があんなにひどいものだとは知りませんでした。「ゲーム感覚で人を痛めつける」ことなど人間のすることだとは思えませんでした。そのようなことを私たちと同じ10代の少年がしていることを知り、とてもショックでした。今までの考え方を改め、私にできることを考えながら生きていきたいと思いました。

・今まで野宿者の問題について聞いたことはあったけどあまり深くまで考えたことはなかったので今回の話はすごく考えさせられるものがありました。今まで私は野宿をしている人はその人自身に何か問題があってしているのかなと思っていました。けれど、今回のお話を聞いて、どうしようもなくて野宿をしている人もいるんだということを知って、今まで深く知りもしないくせに偏見で勝手にそういう風に考えていた自分が恥ずかしくなりました。襲撃とかの話はえぐいなと思いました。相手も自分と同じ人間なのに、よくそんなひどいことができるなと思いました。


夜回りの感想
何人かの生徒が山王こどもセンターの「こども夜まわり」に参加してくれました。

・私はこの夜回りに参加するまで、ホームレスの人達と直接関わる機会がなく、周囲からの情報だけで「怖い人なんだろうな」と思い込んでいました。しかし、それは間違っていました。実際は、ホームレスの人はとても優しく、話しているとなんだか私まで温かい気持ちになりました。難しかったのは、おにぎりを渡す時などに、決して押しつけるような接し方にならないように、相手の気持ちを考えて行動することでした。今回の夜回りは、私にとって素晴らしい機会となりました。今回得たことを家族や友人など多くの人に伝えていきたい。おしてそれが広まり、ホームレスへの差別がなくなり、さらに明るい社会になってほしいと心から思った。

・今回の夜まわりはすごく貴重な経験になりました。生田さんの話をきいて、恐くはない、本当はみんな優しい人なのだとわかっていても、構えてしまい、自分から話しかけることはありませんでした。でも1つだけ質問をすることができてよかったです。次に参加するときはもっと話かけることができたらいいなと思ました。このような活動をもっと多くの人に広めていきたいと思います。


お伝えしたいこと、お聞きしたいこと

・なぜ就職せすホームレスに関わって支援し続けたかったのか、それを決める要因は何だったのか。

・銀行は何故ホームレスにお金を貸してあげないのでしょうか。ホームレスが危険な人物だという偏見が生まれた原因は何ですか。

・政府はこの野宿者たちのためにも今もなにか計画をしているのでしょうか。

・わたしは今まで散々「差別はいけない。」と教科書で教えられていました。だからホームレスの人だから汚いとかそういうことは思わないようにしています。でもほんとうに正直なことを言うと今周りにいる友だちや先生と同じようにホームレスの人達と接することはできないと思ってしまいます。もちろん、だからと言ってホームレスの方が襲撃されたなどという事件を聞くと心の底から悲しいし自分のことのように腹立たしいです。けれどなんとなく自分とは違うと思ってしまう(喜ばしいことではないとは分かっています)気持ちをどうすればいいのか、ときどき分からなくなってしまいます。

・自分はフリーターをしていて大丈夫なのかということ。

・毎日働きながらもボランティアとして活動されているのはすごいと思いました。これからも活動を続けてください!質問ですが、生田さんが知っているホームレスの中で飢え死にをした人はいないのでしょうか。

・ホームレスの人が少ない国はどんな環境をしているのかなと思った。(政治、人の考え方など)

・先生が音楽学校ではなく普通の大学にしたこともその高校の影響なんですか。先生の話は聞いていてとても興味深くて為になるものが多かったです。中学の時に一度話を聞いたことがあったと思うんですが、その時とはまた違った見方をすることができたと思います。ありがとうございました。

・警察はもっと助けてくれないのですか。

・今の生活に対して満足しているのか。例えば、もっとお金が欲しかったり、家庭を築きたいとは思わないのだろうか。確かに、正義感あふれるこのボランティア活動は大変素晴らしいものであるが、自分自身の幸せあってこその、他人の幸せではないのであろうか。何か、講師の先生の心をここまで動かすのか、疑問である。しかも27年という長い間続けておられる。本当に賞賛すぺきものだと考える。    

・ニュースで野宿者について知って実際に支援活動を始めるということだけでもすごいことなのに、自ら日雇い労働の業界に身を置いて支援される側と同じ立場に立って支援されていると聴いて、すごい決断力だと思いました。僕にはそんな自分の人生を左右するような選択はできないです。しかし、何か物事をする立場の人がそれをされる人の立場に立って考えることは大切だと思います。僕は以前は ホームレスの人々は自分から職を探しに行こうとしないやる気のない人が多いのかと思っていましたが、最近連載されていた新聞記事や今回の講演を聴いて、その認識が覆りました。彼らの中には真面目な人が大多数を占め、そんな「良い人」たちが一般社会から排除されているのは理不尽だし、社会にとってマイナス効果だと思います。自分自身も人ごとではないし、僕たち若い世代がもyうと声を上げて社会制度や人々の認識を改善していきたいと思いました。

・私も今まで、ホームレスの人たちのことが少し怖いと思っていました。いきなりなにかされるんじゃないかと思っていました。ですが、今日の生田さんの話を聞いたり、DVDを見て、ホームレスの人たちは全然怖くないし、優しい人たちだと知りました。むしろ、いつ襲われるか分からなくておびえているのはホームレスの人だと知りました。いつ何か起こるか分からない。今日お金がもらえないかもしれない。明日から食ぺていけるか分からない。そんな毎日の中を人に甘えることなく自分の力で生きていく強さをもったホこムレスの人たちのことを普通の生活を送っている私たちは、見習わなければいけないのではないかと思うぐらい、すごい人たちだと思いました。

・野宿をしている人がもし重い病気にかかってしまったたらどうするのですか。

 野宿をしている人には、どのような援助をするのが一番よいですか。

・貴重なお話をありがとうございました。たいへん興味深く聞かせていただきました。私のようにホームレスの方の様々な問題について無知な人もまだ大勢いらっしゃるはずです。ぜひ今後もこのような活動を続けていただきたいです。理解を深めることによって変えられる考えがあるはずです。私も将来社会を担う一員としてホームレス含め様々な問題と向き合っていこうと思います。

・野宿者を助けるボランティアを始めることは、きっととても勇気のいることだったと思いますが、それを20年以上も続けているのはすごいと思いました。

・質問のとき聞けなかったのですが、ホームレスの方達を病院に連れて行ったりすると言って おられましたが、資金の面は大丈夫なのですか。あと夜まわりをされていましたが、やはり心 を閉ざしているホームレスの方はおられるのですか。ぼくはボランティア活動に興味があるの、でそういった活動もしていきたいと思いました。

・路上生活の人達は亡くなった場合遺体はどうなっているのかが気になった。夜回りをしていて全員が全員とも優しい人(路上生活者)ではないと思うが嫌な態度をとる人はいたのか。また、そういう時はどう思うかそうしているか気になった。

・今回の講演では、ホームレスの方々について新たに知ったことが多く、若干衝撃を受けた。まず、野宿者の方々に暴行を加え殺人までする中高生の存在には驚いた、人を人とも思わないような行為には腹立たしさを覚えた。自然と抱いていたホームレスへの偏見が全く根拠もないイメージだけのものだったと気づいた。これからはそのような偏見を持たないでいたい。

・今回はお忙しい中お話を聞かせていただき、本当にありがとうございました。これからは私に出来ることは、やりたいなと思います。でもその私に出来ることが具体的には分からないので、それを教えていただきたいです。

・実際に中高生か野宿者を暴行しているのを見たことがありますか。

・ 27年間もやっていてやめようと思ったことはないのですか。

・「子どもの会」にいる子ども達はみんなその施設で暮らしているのですか。またやはりその子たちも特別な事情があるのですか。      

・生田さんは野宿者に対して生活保護を受けにいくことを勧めているそうですが、それを断る理由が「社会の迷惑にはなりたくない。自分で何とかできる」みたいなことのようですが、これが全てなんでしょうか。「家に住めても職が見つからないから結局同じ。それなら今の生活と変わらないから今のままでいい」と思っているのでしょうか。炊き出しや生田さんのする活動は絶対に必要ですが、根本的な所での解決策が必要だと思います。生活保護を不正受給する人がいる中、本当に必要な人が受給していない、ということは法律もまだ完璧とは言えないようです。また、50代60代の人ができる職が少ないのも問題だと思います。私はそういう人たちがもっと経済活動をして、社会にもっと貢献してほしいと思います。こんな事がある日本はまだまだ成長できる余裕があるし、もっと国民全員が裕福になれるんじゃないかと思います。

・私の父親も在日の人やホームレスを差別するような発言をする時があるが、考えを改めてほしいです。その時にどういったら、なるぺく静かに説くことができるでしょうか。

・人権のことについて教えている中学校が少ないそうですが、それについてどう思いますか。私の中学校は、ホームレスの人のことについてすごく学んでいて、高校に入ってそういうことを知らない人が多くてすごくびっくりしました。私は中学生や小学生のときにそういうことを学ぶぺきだと思います。早いうちからホームレスの人のことを知っていたら差別する人は絶対にへると思うので。

・これからもお体に気をつけて頑張って下さい。また、夜まわりをして今までで一番怖かった体験があれば教えてほしいです。

・路上生活をしている人で生活保護を受けた人はどのくらいいますか?また受けた人はもとの生活に戻れましたか?

・野宿者の気持ちを感じたいとはいえ、フリーターでいるのはつらくないですか。野宿者の方々の襲撃などのつらい話をたびたび聞いて、自分もつらくてどうしようもなくなる時はないのですか。フリーターになるとき、親やまわりの人々に反対はされなかったのですか。

・今回の講演を聞いて、私の中にあったホームレスの人たちへの印象が少し変わりました。今後は差別のない目でそういう方たちを見ることができるかなと思います。また、身近で助けを求めている人がいたら、自分が助けることはできなくても、助けてくれそうなところ(行政や他の人)を紹介することくらいはできるのかな、と思いました。もし、自分の近くでホームレスの人たちへの差別的なことばを言っている人がいたら、そっと正してあげたいです。同じ人間なのだから、生活水準なんかで差別するのは間違っていると知りました。ありがとうございました。

・お話に何度か襲撃事件があり、その中で犯人がつかまっていない例もいくつかありましたが、そういった犯人をつかまえることはなかなか難しいのでしょうか。また、今日のお話を聞いて私は国や行政のはたらきがあまりにも少ないと感じました。今、国や行政はどのような対応をとっているのでしょうか。これからはたらきかけなければいけないことにはどのようなことがあるのでしょうか。

・襲撃している高校生を説教したと言っていたが、説教だけでなく学校に行っているなら学校に名を公表したり、行ってなくても警察に連れていくべきである。もっと後悔させて他の高校生にもその実態を明らかにして、させなくするのはどうですか。ホームレスが多い地域には防犯カメラをつけるのはどうか。

・私が住んでいる家の近くの公園にも野宿している人がいます。近くを通ったときに悪臭がするので、正直軽蔑した目で見でいました。しかし今日私はホームレスの人達の事情を知らず偏った見方で見ていたことがわかり反省しました。この機会がなければすっと誤った見方をしていたと思います。これからは偏見を捨て個人として人を見ていきたいです。

・ボランティアの種類はたくさんあるのになぜこの仕事を選んだのか。
ホームレスの方に話を聞こうとした時に断られた事ってあるんですか。

・本当に色々と考えさせられた講演でした。心に刻んでおきます。
 世界的にみると、日本の野宿者数は多いのですか。世界では野宿者はどのような仕事をしているのですか。

・なぜ大学生のとき、そのボランティアを始めようと思いましたか。またなぜその活動を続けようと思いましたか。

・放課後に質問に参った○○です。この講演会は私の人生に多大なる影響を与えてくださったと感謝しております。ビデオに出ていたこどもの里なのですが、大阪市長の政策により、危機に面しているとテレビなどで見ました。もし、私にお手伝いできることがありましたら、教えて下さい。                      

・本日は「貧困と野宿」について教えてくださり、本当にありがとうございました。初めて知ることが多く、私の今までの考え方は改めていきたいと思いました。野宿をしている方へのひどい襲撃を私達と同じ10代の少年がしていることを知り、本当にショックでした。もうこれ以上そのような襲撃事件が起こらない社会をつくっていかなければならないのだと思いました。
今回の講演を聴き、感じたこと、考えたこと、たくさんありました。社会を変えたい、変なければいけないと思いました。私達が今できること、そしてこれから大人なっていくなかで、また大人になってできることはありますか。


天王寺高校1年のみなさんへ

10月31日に野宿の問題についてお話しした生田武志です。
みなさんからの感想文と質問をいただきました。内容がすごく充実してますね。これほどいろいろ書いてくれる学校はなかなかありませんし、以前の天王寺高校でも憶えがありません。この一年生は特にいい学年なんでしょうか?
 質問に答えていろいろ書きました。ただ、すべての質問に答えるととても長くなってしまうので、いくつかについてお答えするということでお願いします。

○なぜ就職せずホームレスに関わって支援し続けたかったのか、それを決める要因は何だったのか。
→日雇労働者として働いていたので、就職しなかったわけではありません。正規の会社員に就職しなかったということですね。やはり「同じような生活をしないと分からないこともあるだろう」と思ったから、ということが大きいです。
足尾銅山鉱毒問題で、現地に住み込んで生活した田中正造や、工場労働を体験した思想家のシモーヌ・ヴェイユの影響もあったと思います。

○銀行はホームレスにお金を貸してあげないのでしょうか。ホームレスが危険な人物だという偏見が生まれた原因は何ですか。
→銀行は、ただでさえ「貸し渋り」と言って、なかなかお金を貸してくれませんから、収入が少なく資産がなく、更に法的な住所がない野宿者には決してお金を貸したりしないでしょう。
「危険」という偏見は、野宿者が事件を起こしたことはほとんどないので、考えてみれば本当に不思議です。一つは「見た目」から来ているんだと思います。あと、「お金がないから強盗でもするんじゃないか」とか「ホームレスになるんだから変な人にちがいない」とか… 全部偏見ですね。
ただ、貧しいために窃盗や無銭飲食などの事件を起こした、というニュースは時々はあるようになりました。その場合、その人は責任を採らなければなりませんが、同時に、社会全体として貧困や飢餓をなくしていく取り組みが必要だと思います。
 実は、日本では「失業率」が「犯罪率」と連動しています。これは日本独特の現象で、アメリカ、イギリス、フランス、ドイツ、イタリア、カナダでは失業率と犯罪率はあまり相関していません(詳しくは、ぼくの『貧困を考えよう』岩波ジュニア新書を見てください)。
 最近よく指摘されるのが、刑務所の「福祉施設化」です。法学者で臨床心理士の浜井浩一さんは、刑務所で働いたとき、日本全体で受刑者が急増した上に刑期が長期化している中、新たに受刑者になる人の多くが「65歳以上の高齢者、障がい者、生活習慣病を中心とする病気を持つ人、日本語に支障のある外国人」だと気がついたといいます。外国人の多くも、仕事を失い生活に困って罪を犯した人が大半で、「本当に凶悪な犯罪を犯した者は、外国人受刑者の一部に過ぎない」。つまり「受刑者の多くが、何らかのハンデキャップを持っており、また、社会の中に存在するセーフティーネットから落ちこぼれた人たちであることがわかる」(『犯罪不安社会』)。
 日本では、10万人あたり何人刑務所にいるかを示す「拘禁率」が、経済格差を示す「ジニ係数」と比例しています。つまり「格差が広がると同時に刑務所に入る人が増える」。そして「拘禁率」と社会福祉支出は逆で「社会福祉にお金をかけると同時に、刑務所に入る人は減る」。日本では「厳罰化」が進行し、「拘禁率」は1992年から2007年にかけて75%上昇しました。日本は「福祉」を減らし「格差」を広げ、その結果、生活に困って盗みをした人をどんどん刑務所に入れて対応しているようです。これがベストな政策とは思えません。

○ホームレス方たちを病院に連れて行ったりすると言っておられましたが、資金の面は大丈夫なのですか。あと夜まわりをされていましたが、やはり心を閉ざしているホームレスの方はおられるのですか。
→ぼくのいる野宿者ネットワークは、みんなが募金(カンパ)をして、年間予算100万円ぐらいで活動しています。でも、今の冬の時期、夜まわりで寝袋を配るんですが、これが1個5000円ぐらいで、一冬で100個ぐらい配るんで、なかなか大変です。
 病院については、新今宮駅前にある「社会医療センター」が、事実上、無料で医療を行なっています。「お金がないと病院に行けない」ということになると、お金持ちしか助からない世の中になってしまうので、全国に「無料低額診療所」というものがあります。その一つと考えてください(制度的には別ですが)。また、重篤な状態の人が救急車で運ばれて入院すると、多くの場合、生活保護費で入院することになります。
 心を閉ざしている野宿の人は多いです。考えてみれば、寝ているところに知らない人から突然「こんばんは」と声をかけられても、普通は対応しないと思います。無視されたり、「帰れ!」と言われることもありますが、それはそれで仕方ないですね。毎週声をかけて、「悪い奴じゃないんだな」という信頼関係を作っていくしかないのかもしれません。

○政府はこの野宿者たちのために今もなにか計画しているのでしょうか。
→国や県、市などの行政の対策はいろいろあります(例えば、毎年、年末年始に大阪市の南港に数百人が泊まれる宿舎、南港臨時宿泊所を大阪市が運営しています)。
 行政の野宿者問題への切り札が「自立支援センター」です。入所者は、「自立支援センター」で原則三ヶ月生活しながらハローワークに通い、就職を目指しますが、そこでは、宿泊場所と食事などが提供される他、生活指導や就労指導を行い、就職に伴う情報提供も行なわれます。
 ただ、自立支援センターは「二段ベッドの10人部屋」という居住状態であるため、設備やプライバシー確保の面で利用者に生活上のストレスがかかります。例えば、門限「夜6時」、外泊「原則禁止」、飲酒「厳禁」といった具合です。これ以上に管理が徹底した施設は、成人については刑務所くらいしか存在しないかもしれません。かりに、一般の生活困窮者に対して「生活保護」ではなくこうした施設への入所を迫るようなことをすれば、間違いなく重大な人権侵害として問題になるでしょう。
 先進諸国でも、この「自立支援センター」にあたる施設はあります。ぼくは今年の10月、ロンドンのシェルターの見学に行きましたが、そこでは入居者は6畳ぐらいの個室に住んで、私物をたくさん置いていて、見た感じは普通の「若者の個室」でした。飲酒も自由で(アルコール依存症の人には医療サービスが提供されます)、外出規制、門限などの制約もほとんどありません。内部に簡単な診療施設や職業訓練施設も併設され、また、仕事を捜している限り、一応の期限である6ヶ月がたっても入居は延長されます。ブレア政権期に作られたこうしたシェルターなどの対策によって、イギリスの野宿者(rough sleeper であって、シェルターやホステルなどにいる人も含む homeless people ではない)の人数は激減したといいます。日本とは大分ちがいますね。

○私の父親も在日の人やホームレスの人を差別するような発言をする時があるが、考えを改めてほしいです。その時にどういったら、なるべき静かに説くことができるでしょうか。
→いつも感じることですが、大人の差別や偏見を解消するのはなかなか難しいです。でも、話してわかってくれる人もいっぱいいますよね。
以前、高校2年の生徒に話したあと、こういう感想文を書いてくれました。
「はじめにボランティアの授業にでたときに、ホームレスのことするとはおもわなくて、ちょっとびっくりしました。はじめはホームレスの人たちのことを勉強しても意味があるのかなあ?とか思っていたけど、勉強するにつれて、いろんなことがわかってきて、今まで持っていたホームレスのいんしょうとぜんぜんちがうかった。前は、しょうじきゆって、ホームレスの人にたいして、いいイメージとかなくて、汚いとか怖いとかゆーイメージがあったけど、じっさいにしゃべったりしてみて、いい人だなあとか思いました。家に帰って親とかとホームレスのこととかを話し合ったりして、しんけんに親ともめたこととかありました。親もこうゆう話がいっしょにできるようになってうれしいとゆってました。やっぱり親もボランティアの授業にはいる前の私と同じようないけんでした。でも、ちゃんと説明とかして親もわかってくれるようになって、とてもうれしかった。」
 こういうこともありますから、「しんけんに親ともめ」てみるのもいいかもしれません。DVDを見たり話を聞いて感じたことを真剣に話すといいと思いますよ。

○人権のことについて教えている中学校が少ないそうですが、それについてどう思いますか。私の中学校は、ホームレスの人のことについてすごく学んでいて、高校に入ってそういうことを知らない人が多くてすごくびっくりしました。
→その通りです。小学校や中学で年に1回、野宿や貧困の問題を伝えていたら、野宿者襲撃はずっと少なかったはずだと思います。神奈川県の川崎市では、野宿者襲撃が多発したとき、支援者・野宿者が市教育委員会と話し合い、10年前から毎年1回、公立の小、中、高校で年に1回は「野宿問題」の授業をしています。その結果、襲撃が半分以下に激減したそうです。つまり、学校での授業は劇的な効果があります。
 最近感じるのは、「生活保護」について知らない高校生が多いということです。テレビなどで「生活保護を不正受給している人がすごく多い」と騒がれたせいか、それを信じ込んでいる人が多いです。しかし、不正受給は昔も今も0.4%(金額)で、ほとんど変わりありません。もちろん、本当に悪質なケースは時々ありますが、「不正受給」の多くは、生活保護を受けている家庭の高校生がバイト代を申告するのをうっかり忘れてた、などのケースです(もちろんそれはよくありませんが)。でも、0.4%というのは、むしろ少ない方ではないでしょうか。
生活保護の問題は、本当は生活保護を受けられるぐらい貧しいのにそれを受けていない人がすごく多い、ということです。ここ数年、全国で「餓死」「孤立死」事件が起きていますが、生活保護の利用率の低さが影響しています。不正受給より、こちらの方が問題ではないかと思います。

○路上生活をしている人で生活保護をうけた人はどのくらいいますか? また受けた人はもとの生活に戻れましたか?
日本全国では、2008年には4万人近くの人が野宿していました。今は2万人以下になっています。そして、そのかなり多くは生活保護を受けたはずです。仕事を見つけた人、入院した人、亡くなった人もいるのですが、一番多いのは間違いなく生活保護です。
アパートに入って、仕事を見つけて働いている人もいます。ぼくが関わった人には、もともと溶接工をしていたけど失業して野宿になり、生活保護でアパトーに入り、60才を越えてからヘルパーの学校に通って資格を取り、いま障害者介助の仕事をしています。仕事にやりがいがある、生活に張りが出てきた、と言っています。
一方、生活保護でアパートに入っても、野宿に戻る人もかなりいます。野宿のときの方が、仲間とのつきあいがあって孤独じゃなかった、という人は結構多いです。そうなると、野宿している方がいいのか、生活保護でアパートで暮らしているのがいいのか、よく分からなくなることがあります。その意味でも、「孤独」は貧困や野宿と同じぐらい大きな問題です。この点は、「ハウス(家)があるけどホーム(居場所)がない」という中学生の言葉を紹介しましたね。

○お話しに何度か襲撃事件があり、その中で犯人がつかまっていない例もいくつかありましたが、そういった犯人を捕まえることはなかなか難しいのでしょうか。
→野宿者襲撃は、梅田の殺害事件のように、深夜にいきなりやってきて殴ったり蹴ったりというパターンが多いのですが、真夜中なので顔も見えず、証拠もほとんど残らないということで、捕まえるのが難しいのかもしれません。あと、警察の一部は、殺人でもない限り、本気で捜査していないかもしれません。野宿者が襲撃を受けて警察に訴えても、「そんなところで寝ているあんたが悪い」と言われて追い返された、という話をよく聞きますから。

○世界的に見ると、日本の野宿者数は多いのですか。
→イギリス、フランスでは、適切な住居がなく、シェルターなどで暮らしているhomelessの人数は数十万人です。ただし、路上で寝ているrough sleeperの人数は数千人とされています。
カタカナの「ホームレス」と英語の「homeless」ですが、実は、この二つは意味がぜんぜん違います。カタカナの「ホームレス」は「野宿者」ですが、「homeless」は海外では「住居を失った状態」全般を指します。例えば、日本で東日本大震災が起こり、多くの人が家を失いましたが、これは英語では例えば「The official death toll from the massive earthquake and tsunami that struck northeastern Japan was raised to 3,676 Wednesday, but it is expected climb above 10,000 as nearly 8,000 people are still missing. Some 434,000 people were made homeless and are living in shelters.」と報道されました。英語の「homeless」は「何らかの理由で住居を失い、シェルターや寮、病院、知人宅などで過ごしている状態」の事をおおざっぱには指しているので、被災者も野宿者も、施設や病院にいて帰る家のない人も、家がなくて友人の家やネットカフェで寝ている人もみんな「homeless」です。海外の場合、「homeless」はすごい多いけど、「野宿者」は日本より少なかったりします。「先進国で、日本ほど路上で多くの人が野宿している国はない」と言われることもあります。
アメリカの場合(NATIONAL ESTIMATES OF HOMELESSNESS のサイトに詳しいですが)、160万人がホームレス状態で、その3分の1がこどもを含む家族とされています。別の推計では、350万人がホームレス状態で、そのうち135万人が子どもだとされています。
NATIONAL ESTIMATES OF HOMELESSNESS
There are several national estimates of homelessness. Many are dated, or based on dated information. For all of the reasons discussed above, none of these estimates is the definitive representation of "how many people are homeless.” In a recent approximation USA Today estimated 1.6 million people unduplicated persons used transitional housing or emergency shelters. Of these people, approximately 1/3 are members of households with children, a nine percent increase since 2007. Another approximation is from a study done by the National Law Center on Homelessness and Poverty which states that approximately 3.5 million people, 1.35 million of them children, are likely to experience homelessness in a given year (National Law Center on Homelessness and Poverty, 2007).
2003年の研究では、アメリカのホームレスの39%が18才以下で、42%が55才以下だとされています。
In 2003, children under the age of 18 accounted for 39% of the homeless population; 42% of these children were under the age of five
日本とは比較にならない規模です。ただ、先進国ではシェルターやホステルがかなり作られているのに対して、日本ではそうした施設があまりないし、あっても規則づくめ、という感じのようです。

○ビデオに出ていた「こどもの里」なのですが、大阪市長の政策により、危機に面しているとテレビなどで見ました。もし、私にお手伝いできることがありましたら、教えて下さい。
→「子どもの家事業」について、雑誌「保育情報」でこう書きました。
 今年5月24日、ぼくたちは、来年度から市の補助金廃止となる大阪市の「子どもの家事業」を継続するように求める要望書を橋下徹市長に提出、記者会見を行ない、7月13日にはシンポジウム「子どもの居場所を考える 大阪市『子どもの家』事業の現状から」を行ないました。
 「子どもの家事業」は大阪市が1989年度に開始した事業で、2012年度、市内に28カ所ありました。登録している子どもは約1900人で、0才から18才まで、生活保護家庭、ひとり親家庭、不登校のこどもなど、あらゆる子どもや障害児が来ることができる事業となっています。
 橋下市長は、「学童保育」と内容がある程度重なる「子どもの家事業」は利用料ゼロなので「不公平だ」と言い、「学童保育」に一本化すると言っています。しかし、「子どもの家事業」に来る子どもたちには生活保護の家庭など貧困層が多く、大阪市の学童保育で一般的な「月2万円」の負担を求めることはそもそも不可能です。特に西成区にある「こどもの里」「山王こどもセンター」は、貧困家庭や虐待のある家庭で育つこどもたちが多く過ごしており、こどもたちにとって「生きるために絶対に必要な場所」として働いています。
 ぼくは記者会見で、「今まで25年、山王こどもセンターで数百人のこどもたちを見てきたが、大学に行ったと分かっているのは2人だけだった。しかしこの4月、山王こどもセンターでは、3人が保育士を目指して短大や専門学校に進学した。ただ、そのうちの2人は生活保護の家庭で、進学費用が用意できなかった。貸与型の奨学金を申請したが、一人は保障人となる人が親戚にもいないため、山王こどもセンターの施設長が保証人になった。こういった施設がなければ、こどもたちの夢や目標を支えることができなくなってしまう。『子どもの家事業』廃止は、大阪市が自分の首を締めるのと同じだ」と言いました。7月のシンポジウムでは、車いすの高3の子が「山王こどもセンターでは、障害があってもそれを含めて自分自身を受け止めてもらえる、自分が自分でいられる場所です。その場を奪わないで欲しい」と訴えました。
 大阪市は、「子どもの家事業」廃止で総計5000万円が節約できるとしています。しかし、「子どもの家事業」廃止は、社会が自らの夢や目標を否定するもののように思えてならないのです。

「こどもの里」「山王こどもセンター」は天王寺高校から自転車で10分ぐらいのところにあります。「山王こどもセンター」では、母子家庭でお母さんが時々家に帰ってこなくてお金がない家で子どもが暮らしていたりというケースもありました。6畳の部屋に親子4人(子どもがいる再婚どうし)が生活し、毎日のように夫婦げんかしている、という家もあります。当然、そういう環境では、子どもは勉強したくてもできません。そこで、20年前から「山王こどもセンター」では毎週一日、夜に「べんきょう会」というプログラムを作って子どもたちが勉強できる場を作ってきました。
この勉強会には、今年、ぼくが話をした灘高3年の生徒が2人ボランティアで勉強を教えに来てくれていました。今は受験が近いので来れなくなっていますが、天王寺高校のみなさんにもボランティアで来てもらえるとありがたいなあと思います。
こどものことに関心のある人は、べんきょう会に限らず、ボランティアで来てくれたらありがたいですね。


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