西成公園夏の集い

 毎年恒例の「西成公園夏の集い」が今年も開催されました。準備中には突然夕立に見舞われ、ブルーシートをかぶりながら肉を焼くというアクシデントに見舞われながらも、何とか開始予定の17時には間に合いました。
 数十人の仲間たち―西成公園のOB、各公演テント村から駆けつけてきてくれた現役あるいは元現役たち、釜ヶ崎周辺で活動している者、遠くは鳥取から応援に来てくれた学生たち―が集まったところで、いつもどおり、この一年間に亡くなった仲間の冥福を祈る黙とうから始まりました。誰もが謙虚になれる貴重な時間でした。
 その後、生田代表の挨拶では橋下政権下で西成区はどうなるかという話、5・4弾圧についての近況報告など、熱いアピールが飛び交いました。西成公園では、最近、公園事務所が児童遊技場部分を開放したためか、この夏はテント村住人に対する襲撃が止んだという話もありました。
 そして、お待ちかねの琉球歌謡デゥオ(だったりトリオだったりするのですが)トゥーヌマーヌの演奏。お馴染みの音楽に合わせて踊り出す仲間がいるのも相変わらず。一段落したところで、これまた恒例、恐怖の指名されたら逃げられない、連鎖的一人一曲ショー。この場で何年も毎年参加している仲間たちは、ネタ切れの不安に怯えていました。河内音頭を専売特許にして毎年内容を微妙に変えながらネタを維持している仲間を見ると、さすがだなあと思いました。
 そして、何時間騒いだでしょうか、あたりもすっかり暗くなり、宴たけなわという頃に解散となりました。後日談として、ある善良な参加者が掲示板を写真撮影していたら、ある仲間に公安警察と勘違いされて追い出され、しかもその仲間はそのことを全然記憶していないという、一大ハプニングがあったことが分かりました。やはり、なかなか平穏無事に終了するということは皆無みたいです。それはそれで、西成公園テント村の魅力だと思います。今後とも、西成公園の仲間たちとつながりながら生きていきたいと思いました。

糸岡

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